スティーヴィー・ワンダー(Stevie Wonder) は1973年、
チャカ・カーン(Chaka Khan) 擁する
ルーファス(Rufus) に楽曲を提供しますが、チャカ・カーンは最初に提供された楽曲を聴いて「好きじゃない、他にないの?」と言ったことを、英インデペンデント紙のインタビューの中で振り返っています。
ルーファスは1973年のデビュー・アルバムで、スティーヴィーの「Maybe Your Baby」をカヴァーしていました。同年、ルーファスが次のアルバムを制作していると、スティーヴィーがスタジオに立ち寄り、スティーヴィーの未レコーディング曲「Come and Get This Stuff」を提供しました。
しかし、チャカはスティーヴィーに「この曲は好きじゃない、他にないの?」と言ったという。1973年当時、スティーヴィーはすでにソウル界のスターでした。チャカはスティーヴィーが、自身以外から「この曲は好きじゃない、他にないの?」と言われたことはないだろうと話しています。
「彼はそんなこと言われたことはなかったと思う」とにっこりと笑い、そして「私はいつも本当のことを言っているだけだから、どうしようもないのよ。時には人を怒らせることもある。でも、真実を話して怒るのなら、私にはどうしようもないわよ」と話しています。
スティーヴィーは動揺していませんでした。
「スティーヴィーは“君の星座は?”と言ったので、私が牡羊座と答えると、彼は“君にぴったりの曲があるんだ”と言ってキーボードで弾き始めた。すると、来た! これだと思ったのよ」
それがルーファス初のヒット・シングル「Tell Me Something Good」でした。
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