メガデス(Megadeth)の
デイヴ・ムステイン(Dave Mustaine)は、
レッド・ツェッペリン(Led Zeppelin)の
ジミー・ペイジ(Jimmy Page)の演奏を聴いて、ギターの重ね方について多くを学んだという。音楽ジャーナリストのスティーヴ・ローゼンとのインタビューの中で、ペイジから学んだ重要な教訓を語っています。また
キース・リチャーズ(Keith Richards)には特に影響を受けず、「俺には合わなかった」とも語っています。
「ミュージシャンとして、ギタリストとして、影響を受けたものがその人の実力を決めると思う。
俺はリズム・ギタリストで、歌うし、リードも弾く。だから、本当にリズミカルなものを求めるなら、滑らかで尖っていないものがいい。音楽にのめり込み、リズムプレイヤーになると…足で曲のビートをキープできなければ、おかしなことになってくるんだ」
影響を受けたアーティストについて尋ねられ、キース・リチャーズがその一人かどうか尋ねられたムステインは次のように答えています。
「いや、キース・リチャーズに何か恨みがあるわけじゃない。彼はすごく面白い人だとは思うけど、彼のプレイスタイルは俺には合わなかった。俺はビートルズのファンで、ストーンズよりはザ・フーの方がずっと好きだった。もちろん、彼の偉大な才能は認めているよ。父親の遺灰を吸い込んで、それを生きて語れるような人だからね(笑)…でも、正直言って、俺には合わなかったんだ」
「ジミー・ペイジのプレイは好きだった。レイヤーを重ねるアプローチが大好きなんだ。彼のギター・トラックを一つ一つ単独で聴いたら、“なんだこれ…”って思うかもしれない。敬意は払わなければならない。大好きなバンドの一つだからね。でも、そういったものを全部重ね合わせ始めると、それらが本当に独自の生命を帯び始めるんだ。それこそが、俺がペイジから学んだ最も重要なことの一つだと思っている。
リズムやダウンピッキングなんかに関しては、マルコム・ヤングが大好きだった… ダイアモンド・ヘッドのブライアン・タトラーは、リフ作りとかがすごくクールなんだ。もちろん、(ジューダス)プリースト、(アイアン)メイデン、モーターヘッド、UFOなど、ブリティッシュ・インヴェイジョンやNWOBHM(ニュー・ウェイヴ・オブ・ブリティッシュ・ヘヴィ・メタル)のバンドたちからも影響を受けたけど、結局はそれはすべてロバート・ジョンソンに行き着くんだよ」