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「Suspicious Minds」「Always on My Mind」「Hooked On A Feeling」 20世紀を代表するソングライターのひとり、マーク・ジェイムズ死去

2024/06/13 10:52掲載
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Mark James - Photo by Gary Gershoff
Mark James - Photo by Gary Gershoff
エルヴィス・プレスリー(Elvis Presley)の歌唱で知られる「Suspicious Minds」、プレスリーやペット・ショップ・ボーイズ(Pet Shop Boys)のカヴァーでも知られる「Always on My Mind」、全米1位曲「Hooked On A Feeling」などのヒット曲を生み出した、20世紀を代表するソングライターのひとり、マーク・ジェイムズ(Mark James)が死去。地元紙ヒューストン・クロニクルや英BBCなどの報道によると、6月8日にテネシー州ナッシュビルの自宅で亡くなりました。83歳でした。

マーク・ジェイムズは1940年、ヒューストン生まれ。出生名はFrancis Zambon。若い頃から音楽に傾倒。1959年までには地元で演奏し、シングルをレコーディングしていた。ベトナム戦争時に徴兵され、キャリアは一時中断するが、帰還後に音楽活動を再開した。

ジェイムズはプレスリーのレコーディングで大成功を収めた。ジェイムズが作詞作曲を手がけた「Suspicious Minds」、そしてウェイン・カーソンとジョニー・クリストファーとの共作曲「Always on My Mind」など、プレスリーはジェイムズの曲をいくつかレコーディングした。「Always on My Mind」はペット・ショップ・ボーイズなど様々なアーティストもカヴァーした。

「Hooked On A Feeling」は1968年にB・J・トーマスが発表。5位を記録した。その5年後、ブルー・スウェード(Blue Swede)によるヴァージョンで1位を獲得した。この曲はクエンティン・タランティーノ監督の『レザボア・ドッグス』から『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』まで、映画やドラマにも使われている。

ジェイムズは2014年にソングライターの殿堂入りを果たした。また米国の演奏権管理団体のBMI(放送音楽協会)は2000年に、彼をポール・マッカートニー、エルトン・ジョン、ホーランド=ドジャー=ホーランドと並び“20世紀を代表するソングライターのひとり”に選出し、「Suspicious Minds」「Always on My Mind」「Hooked On A Feeling」を20世紀の名曲100選に挙げている。