AC/DCのドラマー、
フィル・ラッド(Phil Rudd/70歳)は、現在もAC/DCの正式メンバーですが、現ツアーをはじめ、近年はAC/DCのライヴには参加していません。そんなラッドが今夏、29人編成のオーケストラと一緒にロック・アンセムを演奏するためにステージに戻ってきます。
ラッドは7月26日(土)にニュージーランドのオークランドにある1万3,000人収容のスパーク・アリーナで開催される「フル・メタル・オーケストラ・コンサート」に出演します。
当日は、オークランド・フィルハーモニー管弦楽団と共に、ラッドは自身で選んだロックの名曲に合わせてドラムを演奏します。もちろん、AC/DCのアンセムも含まれています。
ラッドは2015年に不祥事の影響でAC/DCを解雇されましたが、2020年に復帰。同年のアルバム『Power Up』に参加していますが、以降のAC/DCのライヴには参加しておらず、2010年6月以降、ロックの伝説たちとライヴ・パフォーマンスを行っていません。2023年10月以降、マット・ローグがすべてのAC/DCのライヴでドラムを担当しています。
過去15年間でラッドがライヴ出演したのは、2017年と2018年のヨーロッパでのソロツアー、そして2023年11月にニュージーランドで地元のパーティーバンドと共に「T.N.T.」を演奏するぐらいでした。
ラッドは、今回のフルメタル・オーケストラ・コンサートについて、Stuffのインタビューの中で、次のように語っています。
「これは大規模で、エネルギーに満ちたショーになる。屋根を吹き飛ばすようなパフォーマンスになるよ…待っててくれ。ド迫力のビートが響き渡る、バンバン、バン! 最高のロック名曲をクラシックオーケストラと一緒に演奏するなんて、これまでやったことのないようなエキサイティングな体験だ」
コンサートではブラック・サバス、トゥール、モーターヘッド、メタリカ、アイアン・メイデン、レッド・ツェッペリン、ガンズ・アンド・ローゼズの曲を演奏することを認めています。AC/DCの曲の中には、1979年以来、故ボン・スコットへの敬意からライヴで演奏していない「It's a Long Way to the Top (If You Wanna Rock 'n' Roll)」も含まれています。
「あれはボンの曲だ。あのバグパイプを加えたのはボンの天才的なアイデアだった。ブライアンはボンへの敬意から歌わないと言っていたが、実際にはバグパイプを演奏してボンの音を再現することができなかったんだ。でも今はオーケストラで再現できる」