「あいつらをステージから降ろせ！」　キップ・ウィンガーがスコーピオンズを怒らせた出来事をレブ・ビーチが回想

米ハードロック・バンドのウィンガー（Winger）が軌道に乗り始めたとき、スコーピオンズ（Scorpions）のオープニング・アクトを務めましたが、キップ・ウィンガー（Kip Winger）はその行動で「あいつらをステージから降ろせ！」とスコーピオンズをかなり怒らせたという。ギタリストのレブ・ビーチ（Reb Beach）がBaddass Networkの最近インタビューの中で振り返っています。

「本当に軌道に乗り始めたときにやったスコーピオンズとの初めてのライヴは大失敗だったんだ。キップはフロントマンの役割を全く理解していなかった。キップ・ウィンガーと話すと、彼はこんな感じで話す。これが彼の声で、完全に単調で、まさにこんな感じで、彼は良いフロントマンとは言えない。その最初のライヴの後、俺たちを観たスコーピオンズは“こいつら誰だ？ひどすぎる！ステージから降ろせ！オープニングアクトには使いたくない！”と言ったんだよ。

次の日、キップは前夜の（スコーピオンズのフロントマンである）クラウス（マイネ）を見て、完全にやり方を変えた。それでうまくいった。俺たちにはその1回のライヴのためにリハーサルを5回もやったようなものだった。それが始まりで、スコーピオンズ、次にシンデレラ、キッスのツアーに参加するようになったんだ」

レブ・ビーチは同じインタビューの中で、この時期の自分の人生を振り返り、それが永遠に続くように思えたと振り返っています。

「ショッピングモールに入ると若い女の子たちが駆け寄ってきて叫ぶ。それはまさに俺が望んでいたすべてであり、思っていた通りのものだった。雑誌の表紙を飾ったけど、ボー・ヒルとの馬鹿げた契約を結んだせいで、俺たちはほとんど稼げなかった。彼が全部お金を持っていき、アトランティックも全部持っていった。でも、自分がMTVに映っているのを観たし、車に乗るたびにラジオから自分の曲が流れていた。ラジオにも出ていた。

あれは…成功したんだ。やったんだ。短い期間だったけどね。永遠に続くと思っていたけど、同じジャンルの他のバンドよりずっと短かった。もしウィンガーが1986年にデビューしていたら（※ウィンガーは1988年デビュー）、俺は大金持ちになっていただろうね」