
Jack White, photo by David James Swanson
「ギターには興味がなかった。ドラマーになりたいとずっと思っていた」と語る
ジャック・ホワイト(Jack White)。コメディアンになりたいが、自分の舞台ではあまり評価を得られていない人が、友人の演劇に出たらスタンディング・オベーションを受けた時の「そんなつもりじゃなかったのに」。ホワイトは「それがギターに対する僕の気持ちなんだ」と語っています。
ホワイトはオックスフォード・ユニオンで講演を行い、こう話しています。
「
ホワイト・ストライプス(The White Stripes)は、シンプルさを追求したプロジェクトだった。それがたまたま人々が共感するものだった。人々に響き、つながり、どんどん成長していった。
何かに情熱を注いでいても、自分が情熱を注いでいるものが、他の人々にとっても興味深いものかどうかはわからない。
もしかしたら、誰かが“スタンドアップ・コメディアンになりたい”と思っているかもしれない。スタンドアップをやってみて、何人かの人が笑ってくれるかもしれないが、スタンディング・オベーションは得られない。その後、友人が出演しているからという理由で演劇をやってみたら、こちらではスタンディング・オベーションを受けた。“そんなつもりじゃなかったのに”という感じだよね。それがギターに対する僕の気持ちなんだ。
ギターには興味がなかった。ドラマーになりたいとずっと思っていた。それしか考えていなかった。ライヴで何度もドラムを演奏したけれど、みんなは“まあまあだね”と思う程度で、人々を本当に惹きつけるものじゃなかった。どういうわけか、ギターには、その表現には、ある種の正当性があるようなんだ。なぜなのかはわからないけどね」
ホワイトはまた、ホワイト・ストライプスのシンプルなアプローチがファンから非常に高く評価されているため、他のプロジェクトでは自分の頭を別の方法で働かせるために、あえてその路線は避けてきたとも語っています。