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ライヴは長い方が良いのか? ジャック・ホワイト 長時間のパフォーマンスを当然視するファンに対してメッセージを発信

2025/02/10 17:56掲載
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Jack White, photo by David James Swanson
Jack White, photo by David James Swanson
ライヴは長い方が良いのか? ジャック・ホワイト(Jack White)は、長時間のパフォーマンスを当然視するファンに対してSNSで長文のメッセージを発信しています。

「この素晴らしいエレクトリック・ツアーの1年を通して、僕たちのステージでのセットが“どのくらいの長さであるべきか”という話をたくさん耳にしてきた。まるでライヴの長さがそのライヴの“良さ”を決定づけるかのようにね。

“昨夜は○○が3時間演奏した!”と翌日には自慢したがるような時代に僕たちは生きていることは知っている(笑)。僕は、そのような文脈において、ファンの皆さんに“印象づける”ことをするつもりはないことを、今ここでお伝えしておきます。

ビートルズやラモーンズは30分(くらい)のセットだった。もし可能なら、僕も今の自分の演奏人生において同じことをしたいと思っている。実際、今僕がやりたいのはそういうライヴなんだ。

でも、チケット代が高いと“高い料金を払っているんだから、長めのライヴを観る権利が当然ある”というような話になるんだよ...うん...わかったよ(笑)だから、そのギャップを埋めるためにやっているんだ。

みんなが本当のロックやパンクのライヴがどんなものか分かっているのか(あるいは覚えているのか?)は分からないが、みんなが言っているのは、花火や巨大スクリーンに映し出される映像、観客席を飛び交うシンガー、Tシャツキャノンなどを使ったアリーナのレーザー・ライト・ショーのことだよね。それは僕らがやっているようなライヴとは違う。

僕は45分間、僕の心を奪い、信じられないほどインスピレーションを与えてくれたロックンロールのライヴを数多く見てきた。会場の雰囲気を読み取り、みんなを酔わせ、(うまくいけば) インスピレーションを与え、そして何よりももっと観たいと思わせる。 3時間もかけなくてもできるんだ。

それは、まるで、300兆ドルもかけて作った映画だから素晴らしいはずだと言っているようなものだ。そんな映画は見たことがないけどね。

ファンの皆さんに愛を込めて。毎晩みんなの顔を見ているけど、僕は人生で一度も手を抜いたことはない。20分であろうと2時間であろうと、僕はその場が促すままに、共有すべきものを共有している。だからと言って、人々が大きな声で応援すれば、それが長くなるという意味ではないよ!(笑)。

セットリストも決まっていないし、マーベル映画でもなければ、ラスベガスのレジデンシーでもない。これはロックンロールであり、ライヴは生きているものだ。今夜、会場で会おう、みんなのことはとても大好きだし、僕らが走り続けるのを助けるために、ライヴに来てくれて、並んでくれて、一生懸命稼いだお金を払ってくれてありがとう。バンドのメンバーやクルーも、僕と同じくらいみんなのことが大好きだよ。感謝している。ありがとう」