Ozzy Osbourne and Zakk Wylde - Photo credit: Mark Weiss Photography
ザック・ワイルド(Zakk Wylde) によると、
オジー・オズボーン(Ozzy Osbourne) はリフ分析の達人だという。例として、彼がふざけて弾いていたリフをオジーが拾い上げ、それが最終的にグラミー賞受賞曲になったとGuitar Player誌の最近のインタビューの中で語っています。
1991年アルバム『No More Tears』に収録されている「I Don’t Wanna Change the World」は、ライヴ・アルバム『Live & Loud』(1993年)にライヴ・ヴァージョンが収録されており、このヴァージョンは第36回グラミー賞で最優秀メタルパフォーマンス賞を受賞しました。
「例えば、(後に)“I Don’t Wanna Change the World”(となる曲)を演奏していたとき、俺はただふざけて、ジョークを言って、リフを弾いたり、クレイジーなたわごとを歌ったりしていた。でもオジーには何かピンとくるものがあったんだ。彼がそのリフを拾い上げたとき、俺は冗談だろ?と思ったよ。でも彼はそれをグラミー賞受賞曲に変えたんだ。
オジーには、何がうまくいくのか、そのリフが生み出したひらめきをどうやって実現するのかを見極める能力がある。それが彼が持つ真の才能であり、(ブラック)サバスの初日からランディ・ローズと活動していた頃からずっとそれをやっている。
オジーにリフを聴かせると、彼は本能的に“うん、それはいい”とか“いや、それはちょっと”と言う。それは彼のヴォーカルラインでも同じだ。10回のうち9回は、最初に歌ったものがそのまま採用された。彼が最初に思いつくのはメロディで、リフにカウンターメロディを乗せて歌えるのが彼の素晴らしい才能なんだ」
またザックは同じインタビューの中で、『No More Tears』に収録されている「Mama, I'm Coming Home」についても振り返っています。
「“Mama, I'm Coming Home”は、アルバム『No More Tears』のためにオジーと一緒に書いた時のことを思い出すよ。
俺はノースハリウッドにアパートを借りていて、ちょうどピアノを買ったばかりだった。今でもそのピアノは使っているよ。この曲はピアノで書いたんだ。
オジーは俺をアパートまで車で送ってくれた。周辺はあまり良い場所ではなく、草は10フィート(約3m)も生い茂り、屋根の板は垂れ下がり、ペンキは剥がれ落ち、近くには麻薬リハビリ施設があった。麻薬の売人の溜まり場のような場所だったんだ。オジーは周囲を見回して“冗談だろ?”と言った。俺は“中はもっと良いよ”と言った。オジーはただ“シャロンは君にお金を払っているよな?”と尋ねただけだった(笑)。
ソロは完全にジョー・ウォルシュの雰囲気だと思う。イーグルスや『Hotel California』が大好きだからね。それにアコースティック・パートもある。ストーンズやキース、オールマン・ブラザーズやレーナード・スキナードなど、俺が愛するすべての要素が詰まったものなんだ。6弦と12弦のギターがあり、イントロの部分はスチール弦のチェット・アトキンスのアコースティック・ギターだ。この曲は、たくさんの音符を並べるよりも、ソロでしっかりと主張することが求められていたので、僕の考え方はほとんど“イーグルスならどうするか?”というものだった。この曲は、完成したときに特別なものが出来上がったと確信した曲のひとつ。それは、この曲が成功して以来、オジーのファンにとって大きな曲であり続けていることからも証明されていると思うよ」
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