The Beatles photographed by Fiona Adams in April 1963 - GETTY IMAGES
ビートルズ(The Beatles)をはじめとするクラシックロックのアイコンの写真で知られる写真家のフィオナ・アダムス(Fiona Adams)が死去。英BBCによると、英仏海峡に浮かぶ小さな島ガーンジー島のホスピスで6月26日に亡くなっています。息子のカールはフィオナが今年2月に膵臓がんと診断されていたと述べています。フィオナは84歳でした。
フィオナはガーンジー島生まれ。イーリング・オブ・スクール・オブ・アートで写真を学ぶ。初期の作品には、建築写真、旅行写真、サンデー・タイムズ紙への寄稿などがある。
60年初頭、ロンドンの雑誌『Boyfriend』で働いていたとき、キャリアに大きな転機を迎える。1963年4月、フィオナはビートルズという新進気鋭のバンドの撮影を任される。
フィオナは、スタジオ撮影ではなく、ロンドンの爆撃現場の廃墟の中で彼らを撮影することを選ぶ。「音楽は変化していました」「私はこれをよりダイナミックで自然な背景で反映したかった」とフィオナは後に説明しています。
写真家の指示でビートルズは空中を飛び跳ねました。そうして有名なショットが完成し、この写真はその後、『Twist and Shout』EPのジャケット・カヴァーに使用。この写真について、英国のナショナル・ポートレート・ギャラリー(国立肖像画美術館)は「彼らの初期の姿を定義したもの」と説明している。
フィオナはまた、
ローリング・ストーンズ(The Rolling Stones)、
デヴィッド・ボウイ(David Bowie)、
ジミ・ヘンドリックス(Jimi Hendrix)なども撮影。ビートルズ以外では、1965年に
ボブ・ディラン(Bob Dylan)がロンドンのサボイ・ホテルでタバコを吸いながらくつろいでいる姿を収めた写真などが有名です。
フィオナは後に結婚して2人の子供をもうけ、アートよりも家族に重点を置いた。