「ポール・ロジャースは間違いなく史上最高のロック・ヴォーカリストの一人だ。その理由は、彼がロックからインスピレーションを得ているわけではないからだ。彼はR&Bからインスピレーションを得ている。ポール・ロジャースと話せば、彼が聴いて育ったのはアレサ・フランクリン、オーティス・レディング、マーヴィン・ゲイだったと教えてくれるだろう。そして彼はそれをロックに変えたのだ。俺のような次の世代は、ロックの影響を受けたロックを歌っているから、どうしても第二世代的な存在だった。俺はポール・ロジャースような声はまったく持っていないので、彼に対してはただただ憧れを抱くだけで、何も受け継いでいない。彼はソウル・シンガーだが、俺は違う。俺はポール・ロジャースの曲は歌える。実際、何曲か歌ったことがある。(デフ・レパードの) 『Yeah!』でフリーの“Little Bit Of Love”をやった。実は、ポールは俺たちのヴァージョンをとても気に入ってくれている。そして、もちろん最近では、このバッド・カンパニーのトリビュート・アルバム――偶然にも『Can't Get Enough』というタイトルなんだけど――のために“Seagull”をやった。だから、彼への敬意は計り知れない。彼がクイーンのフロントマンを務めていたときのほうが、ステージ上の存在感はバッド・カンパニーのときより派手だったと実は思っている。時々ギターも弾いていたし、フリーの映像で見たどの時よりもそうだった。だから、繰り返しになるけれど、スタイルはまったく別物で、そこから何かを取り入れたわけではない。ただひたすら感嘆していただけなんだ。」