ビートルズ(The Beatles)や
ローリング・ストーンズ(The Rolling Stones)をはじめとする多くのミュージシャンたちと共演。「5人目のビートルズ」とも呼ばれたキーボード奏者の
ビリー・プレストン(Billy Preston)についてのドキュメンタリー映画『Billy Preston: That's The Way God Planned It』。SXSW映画祭で初公開されてから2年、ついに劇場公開が決定しています。
Deadlineによると、2024年の公開前夜に法的な問題があったそうですが、それを乗り越えての上映です。本作は2026年に北米の一部の映画館で上映される予定で、まずは2月20日にニューヨーク市のフィルムフォーラムで北米プレミア上映が予定されています。
監督を務めているのは、数々のエミー賞を受賞した監督/プロデューサー/脚本家であるパリス・バークレイ(『In Treatment』『Glee』『Sons of Anarchy』)。音楽は
ロバート・グラスパー(Robert Glasper)とデリック・ホッジが担当しています。
エグゼクティブプロデューサーの一人として、プレストンの生涯の友人である
ジョージ・ハリスン(George Harrison)の妻オリヴィア・ハリソンも参加しています。ジョージはプレストンが1969年に発表したアップル・レコード移籍第1弾アルバム『That's the Way God Planned It(邦題:神の掟)』と、その収録曲であるヒットシングル「That’s The Way God Planned It」を共同プロデュースしています。映画のタイトルはこの楽曲&アルバムが由来です。
この映画は、ビートルズ、ローリング・ストーンズ、レイ・チャールズ、アレサ・フランクリン、バーブラ・ストライサンド、リトル・リチャードなど、数多くのアーティストと共演した伝説的なキーボード奏者であり、グラミー賞受賞者でもあるプレストンの物語を描いています。
天才的な才能を持ちながらも、プレストンは、幼少期の虐待、依存症、度重なる法とのトラブル、そして自身のセクシュアリティについて葛藤など、困難な人生を送っていました。プレストンは2006年6月に亡くなりました。それから15年後、プレストンは2021年のロックの殿堂入りを果たしました。