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ポール・ロジャース、バッド・カンパニー「Feel Like Makin’Love」の誕生について語る

2025/10/22 18:23掲載
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Bad Company
Bad Company
バッド・カンパニー(Bad Company)の代表曲のひとつ「Feel Like Makin’Love」。ポール・ロジャース(Paul Rodgers)は英Classic Rockの新しいインタビューの中で、この曲の誕生について振り返っています。

ロジャースは、フリー(Free)の全米ツアー中にカリフォルニアのキャンプでこの曲の歌詞を書き始めました。

「“Feel Like Makin’ Love”の歌詞とメロディを考え始めたのは、カリフォルニアのキャンプに滞在していた時だった。本当に素晴らしい場所でね。当時は19歳くらいで、フリーで全米をツアーしていたから、この曲は結局、1973年にバッド・カンパニーを始めるまで、ずっと寝かせていたんだ」

フリーは「Feel Like Makin’Love」を録音することなく、ロジャースは1973年にサイモン・カーク、ミック・ラルフス、ボズ・バレルと共にバッド・カンパニーを結成しました。1974年夏にデビューアルバムをリリースした後、ロジャースはミック・ラルフス(Mick Ralphs)に「Feel Like Makin’Love」を聴かせてみました。

「ミックに聴かせたんだ。まだ何かが足りないと感じていた。そしたら彼がサビに、あの強烈なコード(カントリー・バラードからロックナンバーへと切り替わる合図になる“ドゥドゥ”)を入れてくれて、俺は“そうだ!それだ”と言ったよ。完成していないアイデアが浮かんでいても、適切なタイミングで適切なミュージシャンと出会えば、それが一気に形になる好例だよ。

(バンドはすぐに作業に取りかかりました)

猛烈な勢いで曲を書いた。俺らは驚くほど息が合った。“「Feel Like Makin’Love”は、俺らがその時に録音した曲の一つに過ぎなかった。バンドはすぐにこの曲が気に入ったし、全員が自然に流れに乗り、グルーヴを感じた、そんな自然体のセッションだった。ファースト・アルバムの雰囲気を保ち、できるだけ自然な感じにしたかった。実際のスタジオじゃなくて、このファンキーなお城(クリアウェル城)で、ファンキーなシチュエーションにいるというのが気に入っていたんだ。

(完成版の)良かったところはね。とてもに繊細なヴァース(Aメロ)から、重厚なヘヴィなコードへと一気にと移行し、また繊細な部分に戻ってくるところなんだ。荒々しくはなるんだけど、ある種コントロールされた荒々しさなんだ。そのシンプルさこそが魔法だったんだよ。

ある世代は、この曲のおかげで誕生したって聞いたよ(笑)、大げさかもしれないけどさ」