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バッド・カンパニーのサイモン・カーク、ミック・ラルフスの晩年について語る「彼の晩年は辛く、見るに堪えないものだった」

2025/07/08 13:16掲載
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Bad Company
Bad Company
バッド・カンパニー(Bad Company)のサイモン・カークは米ニューヨークのラジオ局Q104.3の新しいインタビューの中で、6月に亡くなったミック・ラルフス(Mick Ralphs)の死去と晩年について語っています。

「複雑な気持ちだ。彼のことが大好きだったが、日常生活を送るのが困難になっていた。去年、彼に会った。多くの人が知っているように、彼は9年ほど前に脳卒中で左半身麻痺になり、ギターも弾けなくなっていた。彼の晩年は辛く、見るに堪えないものだった。今年3月31日、彼の誕生日に電話をした。彼は話すことができない状態だったが、俺はただ“大好きだよ”と伝えた。それ以上に言えることはないんだ。

B.B.キングは昔、素晴らしいことを言っていた。“ミュージシャンを好きになれば、天才と働くよりずっと楽だ”と。俺は天才たちと仕事してきたが、B.B.キングの言う通りなんだ。ミックは偉大なギタリストでだった。誤解しないでほしいが、彼は非常に優れたリードギタリストで、良いリズムギタリストで、素晴らしい曲を書いた。でも何より、彼と一緒にいるのが好きだったんだ。様々なラインナップの中で、俺たちはほぼ最初から、ずっと一緒にいた。ミックは常にそこにいた。彼は俺が記憶している中で最も面白い男の一人だった」

カークによると、ラルフスはバッド・カンパニーがロックの殿堂入りすることを知っていたという。サイモンはこう続けています。

「どうやら(ラルフスの)言葉が完全に失われる前、約6週間前に殿堂入りの知らせを聞いた時、彼は妻にぼそっと呟いたようなんだ。

妻が“ミック、バッド・カンパニーがついにロックの殿堂入りしたわ”と言うと、ミックは“それってホットドッグがタダでもらえるってこと?”と返したんだ。50年待って最初の反応がそれかよ。“ホットドッグがタダになるのか”だなんてね」