ソニック・ユース(Sonic Youth)の再結成はあるのか?
サーストン・ムーア(Thurston Moore)は米ビルボード誌のポッドキャスト『Behind the Setlist』の新しいインタビューの中で、再結成について自身の考えを語っています。
ムーアはソニック・ユースの再結成を完全に否定しているわけではありませんが、金銭的なものが動機になることはないと述べ、バンドのレガシーは再結成がなくても揺るがない確固たるものだと信じていると語っています。
「僕らは多くの領域をカバーしたので、何か語り残したストーリーがあるとは思わない。本当に素晴らしい軌跡を描いたと思うし、僕にとっては全く未完成な感じはしないね」
ムーアはこのインタビューの中で、自身の今後のリリースについても語っています。
ムーアは2024年3月、米テネシー州で開催された<Big Ears Festival 2024>の一環として、
レッド・ツェッペリン(Led Zeppelin)の
ジョン・ポール・ジョーンズ(John Paul Jones)と即興演奏の共演ライヴを行い、その後ロンドンでも公演(そのうち1公演ではドラマーのスティーヴ・ノーブルが参加)を行いました。<Big Ears Festival>でのパフォーマンスは、レッド・ツェッペリンとソニック・ユースの融合を期待していた人にとって「極めて賛否両論を呼ぶ」ものでした。このパフォーマンスについて、ムーアはこう話しています。
「かなり衝撃的だったよ。まるで即興ノイズミュージックの音の世界を創造しているような感じだった。会場は(最初)満員で、誰もがこれを見たがっていたんだ。ところが始まって30分もしないうちに、客席は半分くらいになってしまった。おそらく、僕たちが(いわゆる)“曲”をやるつもりがないってことに、みんな気づいたんだろうね。僕たちはただ、本当にやりたかった、こういうことに没頭していたんだ。そして、僕たちはそれをやった。すごく楽しかったよ。実は、あのセッションの音源はミックスダウンも済ませてある。いつかリリースできたらいいなと思っているよ」