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マシン・ガン・ケリーはプレゼントだと思ってホテルからギターを持ち帰ったためにギター価格の7倍以上の高額の請求を受けたことがある

2025/04/09 18:27掲載
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Machine Gun Kelly (Image credit: Norman's Rare Guitars YouTube)
Machine Gun Kelly (Image credit: Norman's Rare Guitars YouTube)
ライヴ前、控え室であるホテルの部屋にいたミュージシャン。たくさんのプレゼントが用意された部屋にはギターも置いてあった。そのギター(約10万円)を気に入ったので持ち帰ると、それはプレゼントではないとの連絡を受ける。返却する気分にはなれなかったので買い取るとホテルに伝えると、後日、高額な請求書(約73万円)を突きつけられた。マシン・ガン・ケリー(Machine Gun Kelly)が自身が体験したエピソードをNetflixドキュメンタリー『Norman's Rare Guitars』の中で語っています。抜粋映像が公開されています。

ライヴの前、ロサンゼルスのダウンタウンにあるエースホテルの部屋が控え室として用意されていました。その部屋にはたくさんのプレゼントがあったそうです。

「キャンディとか、プレゼントとか、そういうものが用意されていたんだけど、隅っこにギターが置いてあったんだ。

それを手に取ってみたら、(ブリッジの下に)こんなことが書いてあった。“左手はお前が知っていること、右手はお前が何者であるかを表している”。

まさに俺が言いたかったことだ。俺は、超テクニカルなギタリストには全く共感できなかった。俺はいつも、その人がどんな感情を抱いているのかを感じられる人たちに惹かれていた。どんな日を過ごしているか、腹を立てているか、あるいはどうでもいいと思っているか、そんなのを感じ取れるような人たちにね」

彼はそのマーティン・ギター(699ドル/約10万円のXシリーズ)に強い親近感を覚え、自分のものにすることにしました。

「それでギターを部屋から持ち出して俺は建物を出た。20分後にインタースコープ (レコード)から電話があって“エースホテルから連絡があって、君がギターを持って出て行くところがカメラに映っていたそうです”と言われた。俺は“ああ、そうなんだ。でも、このギターはライヴに出演したプレゼントだよね”と答えると、彼らは“いや、あれはプレゼントではありません。あれはホテルの部屋に置いてあるものなんです”って言われたんだよ」

しかし、彼はホテルに戻ってギターを返却する気分ではありませんでした。

「俺は“もう街を出て飛行機に乗るんだ。ギターは気に入ったから、どうしても欲しいって言ってくれ”と言った。そしたら、ホテルは5,000ドル(約73万円)の請求書を俺に送ってきたんだよ」

話しはこれで終わりませんでした。その後、悲劇が起きました。

「ある夜、パーティーの後で目を覚ますと、こんなことになってた(ギターは、かなりひどく損傷していた)。まるで“エンパイア・ステート・ビルの屋上から落としたのか?”って感じさ。 壁のラックから4フィート(1.2メートル)落ちたくらいでこんなことは起こらない。 誰かが (ピート・タウンシェンド風のギターのスマッシュを真似て) がやったように見えるね」

でも彼はそれを個性の一つと捉えているという。

「そういうことが、ギターを特別なものにするんだ。個性とか、それが自分のところにやってきた理由とかね」