スティーヴ・ヴァイ(Steve Vai)は、エレキギターの音色に不満を抱くプレイヤーに、確かに機材も重要だが、本当に重要なのは演奏方法に注意を払うことだとアドバイスしています。アンプやギターを交換する前に、自分がどのように演奏しているかに注意を払ってほしいと、Guitar Centerの最近のインタビューの中で語っています。
「音色はアンプにある、音色はギターにある、音色はネックにある、音色はボディにある、音色はピックアップにあると言う人がいる。ある意味ではその通りだ。それらすべてに音色はある。でも、音色のボスは君だ。なぜなら、演奏するのは君であり、音を出すのも君だからだ」
ヴァイは「音色には多くの要素が関わっている。そのひとつが、弦を弾く場所なんだ」と語り、実際にピッキングをする場所の違い(ブリッジの近くを選ぶと高音が、ネックの近くを選ぶと低音が出る)を試奏しています。
「ピッキングの仕方。ピックをどれくらいの強さで握っているか? どれだけ強く押すか、どれだけ強く引くか、ビブラートをどうするかなどによって決まる。こういうすべての要素が、君独自の音色を見つけるのに役立つんだ」
ヴァイがピッキング・スタイルを完全に変えたのは1983年頃だという。その理由は、自分が奏でる音に満足できなかったからでした。
「自分の音があまり良くないことに、ただただうんざりしていた。ありとあらゆるアンプを試したよ。当時耳にしていたものと同じような音を求めてね。エドワード・ヴァン・ヘイレンが現れ、イングヴェイもいた。多くのプレイヤーがいた。でも、なぜ自分は良い音が出ないのか、その理由が分からなかったんだ。
僕はピッキングの仕方、ピックの角度など、あらゆることを試してみた。それを自分の耳で聞いて、それがどういうものになるのか分かるようになったところで、そこから始まったんだ」
「重要なのはそこだ」とも語り、自分のテクニックが自分の音色に合っているかどうかを自分の耳で判断することが大切だとアドバイスしています。