1960年代後半に巻き起こったミニスカートブーム。きっかけとなったのは
ツイッギー(Twiggy)。英ビッグイシュー紙の新しいインタビューの中で、「
ビートルズに夢中にならないわけがないでしょう?」「
デヴィッド・ボウイが私の名前を歌ってくれた時は、人生最高の瞬間だった」「スティーブ・マックイーンにダンスに誘われたけど、恥ずかしすぎて断った」とも語っています。
■ビートルズ
「ビートルズに夢中にならないわけがないでしょう? 私は1960年代にティーンエイジャーだったのよ! ケン(ラッセル)が(イギリス)国内で最も有名な映画監督だった頃、私は彼とディナーに行ったんだけど、気がつくと、シャイな女の子だった私は、大好きなビートルズのメンバーと同じテーブルに座っていた。その半年前には、私は友人たちと、どのメンバーが好きか言い争っていたのにね。私はいつもポールが好きだった。彼に会ったとき、冷静でいられるはずがないでしょう? それ以来、私たちは友人よ」
■デヴィッド・ボウイ
「デヴィッド・ボウイが私の名前を歌ってくれた時は、人生最高の瞬間だった。デヴィッド・ボウイは大好きだったけれど、それまで彼とは一度も会ったことがなかった。そんなとき、(1973年アルバム『[Aladdin Sane』収録の)“Drive-In Saturday”で、彼が私の名前を歌っているのを聴いたのです。私はすぐにレコード店に駆け込んだ。でも、曲名が分からなかったので(店員にむけて)歌いました。
ボウイと会ったのは、パリで写真撮影をした時だけ。私は緊張していたけど、彼はとても優しくて、とても聡明で、とてもクールで、とても博識だった。ヴォーグ誌の編集者は、男性を表紙にすることはできないと言ったけど、デヴィッドは私たちの写真を彼のアルバム『Pin Ups』のカヴァーに載せてくれた。とても素敵な写真。ビートルズは世界を変え、音楽を変えた。デヴィッドもまた音楽を変えた。私たちはあまりにも早く彼を失ってしまった」
■スティーブ・マックイーン
「スティーブ・マックイーンにダンスに誘われたけど、恥ずかしすぎて断ったわ。写真家のバート・スターンが私のドキュメンタリーを撮っていたときね。彼(バート)とはアメリカ版のヴォーグで一緒に仕事をしたことがあった。子供の頃に、彼らのような素晴らしい写真家たちと仕事ができたのはとても幸運だった。ヴォーグの別の撮影のために飛行機で移動したんだけど、彼もその旅について来た。私たちはロサンゼルスに行き、ソニーとシェールがパーティーを開いてくれた。それはとても奇妙な体験だった。スティーブ・マックイーンは大スターで、私は恥ずかしくて彼と一緒に踊ることができなかった。もっと楽しめばよかったのに、と若い頃の自分に言いたい。でも実際、楽しんでいたと思うけどね」