
David Lee Roth / Yankee Rose
デイヴィッド・リー・ロス(David Lee Roth)が
スティーヴ・ヴァイ(Steve Vai)のギターと会話する「Yankee Rose」の冒頭は多くのリスナーに衝撃を与えました。ヴァイがMusicRadar誌のインタビューで語ったところによると、この曲のインスピレーションは、彼の子供の頃にまでさかのぼるという。
「Yankee Rose」は、デイヴィッド・リー・ロスの1stソロ・アルバム『Eat 'Em and Smile』(1986年)のオープニング曲です。
「面白いことに、ある意味では、姉のパムが幼い頃の僕に言ったことが反映されているんだ。“いつか、ギターにしゃべらせるつもりなんでしょ!”と言われたんだよ。それがなんとなく頭に残っていたんだと思う。
デイヴィッド・リー・ロスと一緒だと、いつも不条理なもの、クールとクレイジーの境界線上に存在するものを追い求めることになる。
僕は、自分以外のギターの代わりをしなければならない状況にあるプロジェクトに取り組んでいた。フランク・ザッパのバンドでもそういう経験がある。デイヴのバンドでは、エドワード (ヴァン・ヘイレン) 。デイヴの声を聴くと、すぐにエドワードのギター演奏が聴こえてくる。
僕の目標は、それまでにあったものと同じように聴こえないようにすることだった。もちろん、自分の得意とする分野はあるけれど、常に新しいものをもたらすことが僕の目標だった。
『Eat ’Em And Smile』のレコーディングに着手したとき、僕はもちろんエドワードのファンだった。でも、僕は彼のようなサウンドではないとわかっていたし、そうしようとも思わなかった。
代わりに、僕は自分らしさを取り入れたかった。僕は少し風変わりなところがあって、時々、僕のすることには奇妙さがある。デイヴィッド・リー・ロスと一緒にいると、そういう部分が表に出てくるんだ。
僕らはスタジオで一緒に作業をしていた。ヴァン・ヘイレンは当時世界で最もビッグなロックバンドの一つだったし、デイヴはバンドを辞めたばかりだった。彼らは別のアルバムを作っていたし、デイヴもそうだった。
彼らは皆、次のビッグなことをやろうとしていた。僕はその様子を、壁にとまったカラフルなハエのよう眺めていた。そして、その様子をとても楽しんでいた。
アルバムのオープニングをどうするか、皆の興味を引くような、面白くて、楽しくて、まったく馬鹿げたものは何だろうか、と僕たちは考えた。
僕は“ギターを喋らせよう!”と言った。そして、僕は姉の予言を実現することができたんだ!」