
Phil Soussan (Image credit: Getty Images)
ジミー・ペイジ(Jimmy Page)の新バンドか?
オジー・オズボーン(Ozzy Osbourne)のバンドか? 同時に参加を打診されたベーシストが選んだのはオジーだった。ベーシストの
フィル・スーザン(Phil Soussan)はBass Player誌のインタビューの中で自身のキャリアを振り返る中で、オジーを選んだ理由について語っています。
「(フリーやバッド・カンパニーのドラマー)サイモン・カークに誘われて、彼が結成したバンドで演奏することになった。ワイルドライフというバンドで、Swan Song Recordsと契約し、レッド・ツェッペリンのマネージャーであるピーター・グラントがマネージメントをしていた。それがうまくいかなくなって、ジミー・ペイジと一緒に演奏しないかと電話がかかってきたんだ。もちろん二つ返事で飛びついたよ。ジミーは演奏活動を再開しようとしていた。しばらくの間、スタジオでの仕事以外にはあまり活動していなかった時期だった」
これは後に
ザ・ファーム(The Firm)として知られるようになるバンドの初期ヴァージョンでした。
Q:ザ・ファームを結成しようとしていた頃ですか?
「そう。当初はジミーとドラマーのクリス・スレード、そして僕だけだった。僕たちは何週間も何ヶ月もロンドンのノミスと呼ばれる有名なスタジオでリハーサルをしていた。好きな曲を演奏したり、新しいアイデアをあれこれ試したりして楽しんでいたよ。
その頃、オジーがテレビで僕のライヴを見た。僕はオジーの関係者と知り合いだったから、オジーの秘書から電話がかかってきて“あなたと話したい人がいる”と言われ、それでオジーと電話で話したんだ。オジーは“会いに来てくれないか?”と言っていた。それで、その他のたくさんの人たちと一緒にオーディションを受けた。演奏したら、その仕事を得たんだよ。
僕が抱えていたジレンマは“今、どちらを選ぶべきか?”だった。ジミーのことは大好きだったし、彼と一緒に仕事がしたかった。でも、ジミーは“少なくともあと1年半は無理だ”と言っていた。ポール・ロジャースが参加することはわかっていたけど、彼はまだ始めていなかったんだ。ジミーに相談すると彼は“すぐに仕事がしたいならオジーの仕事をやるべきだ。そうでないなら、君を歓迎するよ”と言っていた。
僕はオジーの仕事を選び、そこを去った。もちろん、ジミーは最終的にザ・ファームで活動することになった。僕は彼とずっと仲良くしているよ。彼は素晴らしい人で、美しい人だ。僕は彼を心から尊敬している」
Q:トニー・フランクリンが加入する代わりに、あなたが残っていたら、ザ・ファームはどのようなサウンドになっていたか、考えてみるのは興味深いですね。
「そうだね!トニーはロイ・ハーパーと活動していたから、入れ替わりは簡単だったと思う。それ以前にも、いくつかの作品で一緒に仕事していたしね。ザ・ファームの曲には、僕が手がけた部分がいくつかあるけど、それはそれでいいんだ。とにかく、そこにいられたことが本当に嬉しかった。僕のキャリアのハイライトのひとつだね」