英国人男性　8時間に及ぶ脳手術中にアコースティックギターを弾き続ける

英国人男性は8時間に及ぶ脳手術を受けた際、手術中にアコースティックギターを弾いていました。腫瘍が脳の重要な部分に関係していたり、その近くにあったりする場合、手術が脳機能にダメージを与えていないかチェックする必要があります。そのため、この男性はゴルフボール大の腫瘍を医師が取り除く間、ギターを弾き続けました。

この男性はイングランドのケント州出身のコリン・ミラー。Brain Tumor Researchによると、2023年10月、ミラーはキプロスでの休暇から帰る途中に顔の左側がけいれんし、最も悪性な脳腫瘍の膠芽腫（こうがしゅ／グリオブラストーマ）と診断されました。その直後、彼はロンドンのキングス・カレッジ病院で脳にあるゴルフボール大の腫瘍を摘出する手術を受けました。

ギターを始めたばかりだったというミラーは、脳の手術を受ける際に、麻酔で眠らされるか、起きたままでいるかを選択するように医師から言われました。医師はミラーに普段左半身をどのように動かしているか尋ねたところ、ミラーの答えは「ギターを弾いている」でした。「手や指の運動能力を失わないように」するため、ミラーは手術中ずっと麻酔をかけられることを選ぶのではなく、手術の一部の間、目を覚ましたままでいることを選びました。

手術室にアコースティックギターを持参したミラーは、手術の途中で目を覚まし、弾き始めました。「よく知っている曲を演奏することはできませんでしたが、コードを弾きました。この経験はすべてが魅力的でした」とミラーは振り返っています。

Brain Tumour Researchが投稿したビデオの中で、ミラーは、周囲の医療スタッフが手術器具を操作する音や動きにまったく動じることなく、さまざまな基本コードを淡々と弾いている様子を観ることができます。



手術後、ミラーは化学療法と放射線療法を受け、現在は地元ハーネ・ベイ・バプティスト教会のバンドでギターを弾き、時には歌うなどして演奏活動を再開しているという。

ミラーはまた、Brain Tumour Researchの資金集めのための99 Miles in Novemberチャレンジに参加し、同団体への寄付金を募りました。寄付金は「あらゆるタイプの脳腫瘍の治療法を見つける」という同団体のミッションに役立てられます。

脳手術中に楽器を演奏したケースは以前にもあって、過去にはある男性もギターを弾きながら、ある男性はサックスを吹きながら、ある男性はビートルズ「Yesterday」を弾きながら、ある男性はシステム・オブ・ア・ダウンとデフトーンズを弾きながら、それぞれ脳の手術を受けていました。