Brian May and Kirk Hammett
メタリカ(Metallica) の
カーク・ハメット(Kirk Hammett) が大好きな
クイーン(Queen) の楽曲は「Dragon Attack」。Total Guitarのインタビューの中で理由を語る。
ブライアン・メイ(Brian May) はGuitar Worldのインタビューの中で、これに「僕も大好きだよ」と反応し、同曲の誕生について振り返っています。
カーク・ハメット:
「“Dragon Attack”、うわ!この曲が大好きなんだ!この曲のブライアンのギターのサウンドは、他の曲よりも彩度が高すぎる。まるで自分の音色ブースに歩いて行って、音色のレベルを11に上げたみたいなんだ。
ブライアン・メイの音域はとても広い。デヴィッド・ギルモアと似ている。二人とも音域はとても広い。とても美しい演奏をするんだよ! ギターソロで泣かせることもできるし、デヴィッド・ギルモアもブライアン・メイもメロディ・センスが素晴らしいんだ。
声のようなんだ。声っぽい!あの2人は、ギターを通して歌うという非常に素晴らしい仕事をしている。彼らがやってきたことすべてが素晴らしいから、具体的に言うのは難しいよ」
ブライアン・メイ:
「僕も大好きだよ! とても素晴らしいフィーリングを持っている。この曲はロック・ファンクのような雰囲気を持っている。この曲も、僕とディーシー(ジョン・ディーコン)が一緒に演奏しているなか、とても自然発生的に始まったんだ。正直なところ、僕のリフというよりもディーシーのリフだったかもしれない。僕はそれを手に入れて、それが曲になったんだ。
これは自然発生的に生まれた。毎晩ミュンヘンで仕事が終わった後、ロック・ディスコに出かけていたときに、僕たちをインスパイアしていたような音楽を演奏したいと思ったんだ。
僕たちはシュガー・シャックという場所によく行っていたんだけど、そこは間違いなくロック・クラブ、ロック・ダンス・クラブのような場所だった。クイーンの曲も流れていたけど、クイーンの曲がかかっても、みんなが立ち上がってダンスフロアで熱狂するような雰囲気にはならなかった。それに対して、他の多くの曲はそうじゃなかった。それはもっと、ゆったりとした曲だった。
“Dragon Attack”でやろうとしたのは、シュガー・シャックで通用するような曲にすることだった。女の子を興奮させ、男の子が立ち上がってダンスフロアで一緒に熱狂したくなるような曲にすることだった。だからとてもゆったりとしている。
この曲には通常のリズムの盛り上がりはない。ベース、ドラム、ギターのリフだけ。とても開放的で、とても荒々しい。歌詞もシュガー・シャックから来ているんだ。
ドラゴンはシュガー・シャックにいる。この曲は、明かりがつく朝まで過ごして、外に出たら夜が明けていた、という奇妙な黄昏の世界について歌っているんだよ。僕らにとってはかなりワイルドな時間だったから、それを歌に込めようとしたんだ。この曲は、僕らのこと、物事のあり方、そしてロックの周辺にある、ある種のセクシーな側面について歌っている。あの曲は独特のダンス・トラックとしてユニークにデザインされている。“Another One Bites the Dust”と“Dragon Attack”は、クイーンのそれまでのやり方から大きく逸脱しているんだ。
アルバムを完成させた後のツアーで、アメリカのラジオがこれらの曲を取り上げていた。まさかそうなるとは思ってもみなかった。彼らはロックの曲だけを欲しがるだろうと思っていたからね。でも、彼らは取り上げてくれて、一気に広まったんだ!
ローリング・ストーンズが“Miss You”を発表したのと同じ時期で、その曲もとてもファンキーだった。ロックは一時期ファンキーになっていた。そしてそれは成功した!
多くの人が(クイーンの1982年アルバム) 『Hot Space』はうまくいかなかったと言っていたけど、実際にはうまくいった。人々を新しい場所に導いたんだ。それはマイケル・ジャクソンの素晴らしい作品を生み出した。後にマイケル・ジャクソンはスラッシュを誘って一緒に曲を演奏した。まあそんなところだよ。ファンクとロックの融合は、今日まで僕たちと一緒に生きていると思うよ」
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