モーターヘッド(Motörhead)が
デヴィッド・ボウイ(David Bowie)「Heroes」と
ローリング・ストーンズ(The Rolling Stones)「Sympathy For The Devil(邦題:悪魔を憐れむ歌)」をカヴァーしたのは、
レミー・キルミスター(Lemmy Kilmister)の友人であるプロレスラーが彼を説得したからだという。WWEのレジェンド、トリプルHことポール・レベスクが出演したポッドキャスト『Not Sam Wrestling Podcast』のインタビューの中で明らかにしています。
トリプルHとレミーは親しい友人で、トリプルHはモーターヘッドの曲を入場テーマとして使っていました。
「(レミーが)本当に体調を崩していた時期、俺はLAで彼に会って、いくつかのカヴァーをやらないかと話したんだ」
「(L.A.の有名な会場である)ステイプルズ・センターのバックステージで、“一緒にこのプロジェクトをやって、我々(WWE)がプロモーションをしたらどうだろう?”と尋ねたんだよ。彼は本当に乗り気だった。レコード会社と契約して、曲のリストを作り始めたんだ」
「俺が挙げた曲のひとつが“Sympathy For The Devil”だった。彼は“げっ”って感じだった。彼はビートルズの大ファンだったからね。俺は“俺が聴きたいのは、君の歌声が入った曲だよ、レミー。君は悪魔だろう”と言ったんだ。俺は彼を説得して、彼が最初にやったのがこの曲なんだ」
トリプルHはその後、「Heroes」のカヴァーにもインスピレーションを与えたと主張しています。
「“デヴィッド・ボウイのHeroesをやってみないか?”と提案したら、彼は“イルカのことを歌いたくない!”と言ったんだ。(歌詞に“イルカのように、イルカが泳ぐように”という部分がある)。俺は“レミー!歌詞を書き直せ!誰が気にするもんか!”という感じだったよ」
WWEがプロモーションしたモーターヘッドのカヴァー・アルバムはリリースされませんでしたが、デヴィッド・ボウイ「Heroes」とローリング・ストーンズ「Sympathy For The Devil」のカヴァーはその後にリリースされました。