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元デュラン・デュランのアンディ・テイラー がん闘病中の近況を語る 新しい治療法に手ごたえ デュラン新アルバム参加の経緯も

2023/07/25 10:16掲載
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Andy Taylor
Andy Taylor
デュラン・デュラン(Duran Duran)の元メンバーで、ステージ4の前立腺がんと闘っていることを公表しているアンディ・テイラー(Andy Taylor)。ポッドキャスト『Rockonteurs with Gary Kemp and Guy Pratt』に登場し、自身の健康状態について、新しい治療法が少なくとも5年間は完全な体力を取り戻すのに役立つだろうとポジティブなニュースを語っています。

「核医学治療を始めている。検査とかスキャンとか、いろんな科学的なことをやっている。僕は遺伝子に異常があって、これには驚いたんだけど、それが何なのかというと、核医学療法で、僕が今いるステージは、基本的にはステージ4なんだけど、この治療法が英国で始まったのはごく最近のことなんだ。とても新しい治療法なんだよ。

基本的には核医学。体内に入れて、細胞の外側にあるがんを検出し、主に僕の場合、骨のがん細胞だけを攻撃して、がん細胞を消滅させるんだ。その隣に健康な細胞があれば、それには触れないんだよ。完治はしないけど、ノックアウトすることができるんだ......完全な体力を取り戻すことができる。5年は大丈夫だよ」

アンディは、2022年11月にデュラン・デュランがロックの殿堂入りを果たした際、数年前からステージ4の前立腺がんと闘っていたことを明かしています(詳しくはこちら)。デュラン・デュランのメンバーがアンディが癌であることを知ったのは、殿堂入りの式典の数日前でした(詳しくはこちら)。

アンディによると、公表後、支援の申し出が殺到したという。

「(公表した後)世界中からたくさんの素晴らしい人たちが連絡をくれたんだ。クリス・エヴァンス卿という人がいて、僕のためにすべてを見てくれて“もっとできることがたくさんある”と言ってくれた。彼は僕のゲノム解析をしてくれた。彼は天才だ。彼は生化学者。がんのイーロン・マスクみたいなものだよ。彼は本当に、本当に深く、ゲノミクスを見てくれて“君を助けることができるいくつかの方法がある”と言ってくれたんだ。僕が受けている治療はおそらく最高のものだろうね。僕は(化学療法に)行かなかったから、人生を取り戻せた。僕は化学療法を受けたことがない。ギターを弾く人なら化学療法でどうなるか知っているだろう。指に影響が出る。僕はいつもかなり洗練された薬とかを使うことできたけど、この治療法しかないか、それ以外にはないのか、というところまで来てしまったんだ」

アンディは、デュラン・デュランの新しいアルバムに参加しています。デュラン・デュランは3月に「新しいレコーディングには、デュラン・デュラン・ファミリーや新旧の友人たちが参加していて、元バンドメイトのアンディ・テイラーも数曲でギターで参加してくれる予定です」と発表しており、この「スペシャル・ニュー・ミュージック・プロジェクト」は2023年後半にBMGからリリースされる予定です。

アンディはサイモン・ル・ボン(Simon Le Bon)がイビサ島の自宅を訪れたことが、バンドの音楽に再び取り組むきっかけになったと述べ、新曲がまもなくリリースされるかもしれないとも話しています。

「サイモンとヤスミンが僕の賞(ロックの殿堂)を持ってイビサに来てくれたんだ。彼らは素晴らしいヴィンテージワインのドン・ペリニヨンを持ってやって来た。僕はただ彼らと、とりとめのない話をし、彼は家の中の僕のスタジオルームにいて、僕らはただ座って音楽とかを聴いていた。

スタジオの電源を入れたら、彼が“こっちに来て仕事していいか?”と言ったので、僕は“いつでもいいよ”と言った。それで5、6日後に電話がかかってきて、“ハロウィンをベースにしたアルバムを作るんだけど、みんなにかなり影響を与えた曲を振り返って、『Night Boat』のようなちょっとダークなデュランの曲を作り直すんだ”と言われた。彼はエンジニアのジョシュと一緒にまた来てくれて、数日で9曲くらい作ったよ。

デュランの曲を作り直したヴァージョンは、本当に本当にいい音になった。コードの補強の仕方には圧倒されたよ。新曲もいくつかある。僕が演奏した新曲もあるよ、素晴らしい。

バンドが手にしているこの第3の成功の波。その一部であることを本当に誇りに思っているよ。パートタイム・メンバーであることは、とても素晴らしいことだ」

アンディは、33年ぶりのソロ・アルバム『Man's A Wolf To Man』を海外で9月8日に発売します。詳しくはこちら

「水面下で取り組んできたことがたくさんあるんだ。ソロ・アルバムは、それが僕の最後のアルバムだと思っていたけど、(新しい治療によって)そこがちょっと変わったんだ」