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「ビートルズの最後の曲」の詳細をジャイルズ・マーティンから聞いたという米国の人気タレント その内容を語る

2023/07/18 16:32掲載
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The Beatles
The Beatles
ポール・マッカートニー(Paul McCartney)が以前に明らかにした「ビートルズ(The Beatles)の最後の曲」について、米国の人気タレントが、アビー・ロード・スタジオにてジャイルズ・マーティン(Giles Martin)から聞いたという、この曲についての詳細を自身のポッドキャストで話しています。

しているのは、マジシャン・デュオ「ペン&テラー」の一員で、マジシャン、俳優、ミュージシャン、テレビタレント、作家などマルチに活躍するペン・ジレット。最近の自身のポッドキャスト『Penn's Sunday School』で語っています。

「ビートルズの最後の曲」は、古いデモからジョン・レノン(John Lennon)の声を抽出するために人工知能 (AI) を使ったものです。

「AIを使用している」ということで、ジョンの声を模倣した音声合成AIを使用すると誤解している人がいますが、ポールは以前から、ピーター・ジャクソンのチームがドキュメンタリー映画『ザ・ビートルズ:Get Back』で発明した、メンバーの声をノイズや楽器から分離してクリーンなオーディオにするためのAIを使用したと話しており(詳しくはこちら)、またその後の声明でも「人工的あるいは合成的に作られたものは何もない」と話しています。

曲名については明らかにされていませんが、英BBCなどは、1978年にジョンが作曲した「Now And Then」である可能性が高いと報じています。

ジレットによると、マーティンは、ピーター・ジャクソンのチームが『ザ・ビートルズ:Get Back』で発明したAIの機械学習を使って、バックでテレビが鳴っていた「Now and Then」のデモテープからジョン・レノンのヴォーカルとピアノを分離したことをジレットに説明したという。

マーティンはさらに、『Anthology』のセッションでこの曲に入れようと演奏したジョージ・ハリスン(George Harrison)のギターと組み合わせ、曲を長くするためにジョンのパートを繰り返し、ポールは新しいヴォーカルを入れ(ジレットによると、若く聴こえるように調整したとのこと)、オーケストレーションを加え、さらにアルバム『Abbey Road』収録の「Because」からジョンとポールのハーモニーの一部を取り出してバッキングに使ったとも説明したという。

最後にリンゴ・スター(Ringo Starr)がドラム・トラックを加えたそうですが、ジレットによると、リンゴは最初断っていたそうです。リンゴはマーティンから、あなたがビートルズのドラマーであり、ビートルズの新しい曲で演奏するよう依頼されるのはこれが最後だと指摘されると、ホームスタジオで演奏することに同意したという。

ジレットによると、「Now and Then」の新ヴァージョンは、9月にビートルズのシングルとしてリリースされる予定。ジレットはまた、マーティンがビートルズのベスト・アルバム、赤盤『The Beatles / 1962-1966』、青盤『The Beatles / 1967-1970』を再発するためにリミックスしているという噂についても話しています。噂では、それらも9月に発売されるらしい。ファンの間では、「Free As a Bird」と「Real Love」のリミックス・ヴァージョンが追加されるのではないかという憶測が流れています。