ブラック・サバス(Black Sabbath)の
トニー・アイオミ(Tony Iommi)が「Paranoid」のリフを思いついた時、それを聴いた
オジー・オズボーン(Ozzy Osbourne)と
ギーザー・バトラー(Geezer Butler)は、
レッド・ツェッペリン(Led Zeppelin)の「Communication Breakdown」に似すぎていると考え、後に自分たちの名刺代わりとなるこの曲を危うく破棄するところだったという。バトラーが英Classic Rock誌のインタビューの中で語っています。
「『War Pigs』というタイトルになるはずだった2ndアルバムのレコーディングの最後の方だった。素材が足りず、トニーがその場でリフを思いついた。でもオジーと俺は、レッド・ツェッペリンの“Communication Breakdown”に近すぎると思ったんだ。
あの頃、俺たちはツェッペリンが大好きで、床に座ってマリファナを吸いながらファースト・アルバムを聴いたりしていた。だから、トニーが“Paranoid”のリフを思いついたとき、僕とオジーはすぐにそれに気づいて“いや、やめてくれよ!”と言ったんだ。この曲が大ヒットとなり、今ではおそらく俺たちの最もよく知られた曲となっていることが、すべてを物語っているよね」
レッド・ツェッペリン後のリフの多くが、他からの“借り物”であったことに気づいたというバトラーは続けて、「それがロックンロールというもので、誰もがそうしている。特に若くて駆け出しの頃にはね。重要なのは自分のスタンプを押すこと。サバスは確かにそうだった」