ポール・ギルバートがディオ・トリビュート盤でカヴァーするのが一番難しかったのはサバス「Neon Knights」

MR.BIGなどで知られるギタリストのポール・ギルバート（Paul Gilbert）は、ロニー・ジェイムス・ディオ（Ronnie James Dio）のレガシーを称えるインストゥルメンタル・トリビュート・アルバム『The Dio Album』をリリースします。レインボー（ ainbow）、ブラック・サバス（Black Sabbath）、ディオ（Dio）時代の楽曲をカヴァーしていますが、ギルバートが一番難しいと感じたのはどの曲だったのでしょうか？　Ultimate Guitarのインタビューの中で話しています。

「自分が満足できる状態に持っていくのに一番時間がかかったのは、断然、（ブラック・サバスの）“Neon Knights”のソロだね。どんなソロでも、オリジナルにどれだけ忠実に従うか、そこからどんなメロディーを引き出すか、速弾きのようなものがあって自分なりに工夫したほうがいいのか、判断しなければならないんだ。

あのソロは変則的なソロで、いろいろな変化がある。この曲にはセブンスコードがたくさん使われているんだ。サバスといえば、普通はパワーコードばかりと思われがちだけど、でも、突然セブンスがたくさん出てきて、半分ジャズになってるんだよ。

エンジニアに何度も電話して、もう一回やると言わなければならなかった。満足するまでに100テイクくらいかかったと思う。一度満足したら、本当に満足できたけど、そこに行くのに時間がかかった。原曲の良さ、自分らしさ、慣れないコードチェンジに合わせて、自然な感じに仕上げるのは曲芸のようなものだった。難しかったよ」

「Neon Knights」のカヴァーはまだ公開されていません。

アルバムは4月7日発売。リリース元はMusic Theories Recordings/Mascot Label Group。

アルバムではレインボー（ ainbow）、ブラック・サバス（Black Sabbath）、ディオ（Dio）時代の楽曲12曲をカヴァー。

ギルバートはこの作品についてこう話しています。

「“Stand Up And Shout”“Neon Knights”“Kill The King”といったメタルのリフを全部演奏すると、本当にゾクッとするよ。リッチー、トニー、ヴィヴィアンのギター・パートは、少なからず鳥肌が立った。

これらの素晴らしいリフは曲の鉄骨であり、その上に他のすべてが乗っている。メタル・リズム・ギターにこれほどのめり込んだのは久しぶりで、まるで魔法のプラチナ・シャベルで炎の金塊を掘り起こしているような気分だった。星をモチーフにした魔法使いの帽子をかぶってね！　これらの曲のギター・ソロは、遠い山頂から叫んでいるようだった。リッチー、トニー、ヴィヴィアンは、息を呑むほど高い基準を設定していたんだ」

以下は以前に公開された音源・映像

「Man On The Silver Mountain」


「Heaven And Hell」


「Holy Diver」


アルバム告知映像

■『The Dio Album』

1. Neon Knights
2. Kill the King
3. Stand Up And Shout
4. Country Girl
5. Man On The Silver Mountain
6. Holy Diver
7. Heaven And Hell
8. Long Live Rock 'N' Roll
9. Lady Evil
10. Don't Talk to Strangers
11. Starstruck
12. The Last In Line