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レッド・ツェッペリン 70年9月4日ロサンゼルス公演 52周年を記念して未公開ライヴ映像7分公開

2022/09/05 16:24掲載
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Led Zeppelin LA Forum Zeptember 4, 1970  (Image credit: Eddie Vincent)
Led Zeppelin LA Forum Zeptember 4, 1970 (Image credit: Eddie Vincent)
レッド・ツェッペリン(Led Zeppelin)が1970年9月4日にロサンゼルスのザ・フォーラムで行ったコンサート。この52年間、公開されたことのない7分間の未公開ライヴ映像が、公演から52周年を迎えたことにあわせて、YouTubeチャンネル「John Waters」で公開されています。

この映像は、同じ夜に録音されたバンドの有名なブートレグ『On Blueberry Hill』のオーディオと同期され、ツェッペリンが「Since I've Been Loving You」「Thank You」「What Is And What Should Never Be」「Whole Lotta Love」「Some Other Guy」「Lemon Song」、そしてオルガンやテルミンのソロを演奏する未公開映像が含まれています。

オリジナルの映像は、レッド・ツェッペリン・ファンのエディ・ヴィンセントが、両親から家庭用ムービーカメラ(30秒単位で撮影できる巻き上げ式の8mmコダック・ブローニーとフィルム2巻)を借りて、だぶだぶのジャケットの脇の下に入れて会場に持ち込んで撮影したものだという。

ヴィンセントは英Classic Rockでこう話しています。

「とてもいい席で、バンドのすぐ後ろにいた。最前列で、ジョン・ボーナムのドラムセットのすぐ後ろの席だったんだ。唯一の問題は、ゴングがあるためにジョンを見ることができなかったことだけど、彼はアコースティック・セットをやっている間、僕たちのところに来ておしゃべりをしたんだ」

ヴィンセントは公演後、この映像に何も手をつけなかったので、半世紀近くも埃をかぶっていました。

しかし、1970年にアナハイムのアナハイム・スタジアムで撮影されたザ・フーのライヴ映像をインターネットで見つけたヴィンセントは、その映像が自分の持っている映像に似ていることに気づきました。

彼は、ビデオ・ブートレグのトレーダーであるジョン・ウォーターズに連絡を取り、自分の映像をデジタルファイルに変換するのを手伝ってもらえないかと頼みます。ウォーターズはヴィンセントのフィルムのクオリティに驚き、他にないかと尋ねると、ヴィンセントはレッド・ツェッペリンのテープを持っていると話しました。

ウォーターズは当時のことを「僕のコレクター心が高鳴ったよ」と振り返ります。「数日後、テープが届き、魔法が解き放たれたんだ」。

この映像は、フランスのレッド・ツェッペリン専門家でオーディオ・シンクロナイザーのEtienne Marchandに送られ、ヴィンセントが撮影した計106分の映像のそれぞれの正確な時間を特定し、『On The Blueberry Hill』のオーディオの関連部分とマッチさせることに成功しました。そして、その映像が、オリジナル・ライヴから52周年を迎えた9月4日(英国時間)に公開されたのです。

なお、エディ・ヴィンセントは、翌年1971年8月21日にロサンゼルスのザ・フォーラムで行われたツェッペリンのコンサートの模様も録音。今年8月に約26分のライヴ音源を自身のYouTubeチャンネルで公開しています。この時は録音しているのをレッド・ツェッペリンのマネージャーであるピーター・グラントに見つかり、途中で機材を没収されてしまいます(グラントは後に機材を返却しています)。この音源についてはこちら