Roger Taylor - Photo: Lola Leng Taylor
クイーン(Queen)の
ロジャー・テイラー(Roger Taylor)は最近、「もしも自分の人生に起きた出来事の中で1つだけ再現することができるとしたら」の質問に、1981年に
デヴィッド・ボウイ(David Bowie)と一緒にスタジオで「Under Pressure」の仕上げをした週末だと答えています。
クイーンのファンの多くは、ボウイがアルバム『Hot Space』の別の曲「Cool Cat」にも参加していたことを知っていますが、その後、ボウイはリリース直前に公式録音からバッキング・ヴォーカルを削除するよう要求しました。
ボウイとクイーンの間には、これ以外にも未発表の曲があるという噂が何年も前から流れていました。今回、テイラーは英Classic Rock誌のインタビューの中で、この噂が事実であることを確認しています。
彼がボウイとレコーディングしたと記憶している唯一の未発表曲は、70年代後半の英ニューウェーブ・バンド、メトロ(Metro)の「Criminal World」のラフ・カヴァー・ヴァージョンで、ボウイは後に1983年の大ヒットアルバム『Let's Dance』で、洗練されたファンク・ポップのアレンジに作り変えています。
テイラーは「“Criminal World”のカヴァー・ヴァージョンを彼と一緒に作ったんだけど、実はあまり良くなかったんだ」と笑いながら話しています。「たぶん、僕たちは飲み過ぎていたんだと思う。その後、彼は『Let's Dance』に収録されている別のヴァージョンをやったんだけど......うーん、他には何もやっていないような気がする。ちょっと記憶が曖昧なんだ。いや、思い出せるものは何もないはず。でも、僕たちがやったことを自分たちが忘れていたというを耳にすることはあるしね。僕はデヴィッドともっと一緒に仕事をしたかったよ」
同じインタビューの中で、72歳のテイラーは、引退という選択肢が迫っていることを認めていますが、まだ取るべき選択肢ではないと話しています。
「この先もずっとこの仕事を続けていくことはないだろうけど、僕にはまだできることがあるので、それをやっていくよ。みんなにも楽しんでもらいたいと思っているんだ」
デヴィッド・ボウイ版「Criminal World」
メトロ版「Criminal World」