ルイ・アームストロング(Louis Armstrong)の没後50年にあわせ、新たなドキュメンタリー映画『Louis Armstrong: The Cause of Happiness』が制作されています。
米varietyによると、フランスのMK 2 Films(『私は、マリア・カラス』『Portrait of a Lady on Fire』)が製作する本作は、米国20世紀の社会的、文化的、政治的な出来事を背景に、ジャズ音楽の象徴であるルイ・アームストロングのさまざまな側面を探求する長編ドキュメンタリー。2021年春に海外で配信される予定です。
現在はプリプロダクションの段階。監督は、スニーカーにスポットを当てたドキュメンタリー『ジャスト・フォー・キックス』や、ザ・ルーツやQ-Tipとのドキュメンタリー『The Art of Blending』で知られるティボ・ドゥ・ロンジェヴィル(Thibaut de Longeville)。この映画は『Great Black Music』『Jazz Power』の著者である Emmanuel Parentが共同執筆しています。
このドキュメンタリーは、彼の没後50年にあわせ、ルイ・アームストロング財団と共同で制作されています。数百時間に及ぶ独占的な素材が提供されており、これには、アームストロングが彼の人生の最後の15年間に、自宅でプライベートに録音したり、ツアー先で録音した、彼の人生と時代についての個人的なオーディオ録音も含まれています。
このドキュメンタリーでは、アームストロングのヒット曲をいくつか取り上げるほか、
クインシー・ジョーンズ(Quincy Jones)、
スティーヴィー・ワンダー(Stevie Wonder)、デイヴ・シャペルなど同時代のアーティストやエンターテイナーのインタビューも収録されます。
MK 2 Filmsの販売責任者フィオヌアラ・ジャミソンは、「ジャズ音楽とブラックヒストリーに関する実績のある専門知識を持つ制作チームが、ルイ・アームストロングという複雑な人物のあまり知られていない側面に光を当てることができて感激しています」と述べています。
アームストロングは、史上最高のトランペット奏者、ジャズシンガー、エンターテイナーの一人として今も称賛されていますが、彼はその生涯においてアフリカ系アメリカ人コミュニティとの間に波乱に満ちた関係を持っていました。
このドキュメンタリーでは、アームストロングの人生のあまり知られていない側面に光を当てるとともに、「いくつかの静かな行動を通して、アームストロングは、よく言われているような組織的人種差別主義に同意した犠牲者ではなく、むしろ、彼らの不吉な意図を転換するために黒人のステレオタイプを使用する芸術の名人となった巨匠であった」とジャミソンは述べています。