この長編ドキュメンタリーはまさに初のJoe Cockerの人生とキャリアのすべてを物語る作品だ。『MAD DOG WITH SOUL』はJoeCockerの奥さんや家族の協力により英国SKYS ARTSで放映される。今回の作品には放送ヴァージョンには入っていないボーナス映像、30分以上の追加インタヴューも収録されている。『MAD DOG WITH SOUL』は故Joe Cockerの壮烈な人生やたぐい稀な才能を描写している。Joe Cockerは1969年のウッドストック・ロック・フェスで一躍有名になった。その時のパフォーマンスはビートルズのカヴァー曲「ウィズ・ア・リトル・ヘルプ・フロム・マイ・フレンズ」だ。彼はその後、1970年、レオン・ラッセル、リタ・クーリッジ、カール・レイドル、ジム・ゴードン等が参加した「MAD DOGS WITH ENGLISHMEN」と題したアメリカ・ツアーでロック史に於けるマイルストーンを築いた。この時のニューヨーク・フィルモア・イーストでのライヴは2枚組LPとしてリリースされ全米2位に輝きGOLD DISCを獲得している。しかしながら、スターダムに上り詰めるにつれ彼のプレッシャーも増していった。彼の中の悪霊が彼を自滅の道へと導いたのだ。幸いにも後に彼はこれを乗り越え復活するのだが。
貴重なJoe自身、彼に貢献する家族や友人、彼を取り巻く伝説的なソングライターやミュージシャンのインタヴューや彼の生涯のライヴ・パフォーマンスの映像を盛り込み『MAD DOG WITH SOUL』は偉大なロック・ヴォーカリストとしての名声を取り戻すために、いかにして 酒、ドラッグ漬けの生活から努力して立ち直ったかを立証している。真のJoe Cockerの姿をとらえた、真実をありのままに伝えるこのドキュメンタリー『MAD DOG WITH SOUL』はブリティシュ・ミュージックのレジェンドの真実を伝えている。