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『フィリップ・グラス自伝 音楽のない言葉』が発売

2016/07/04 17:22掲載
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フィリップ・グラス自伝 音楽のない言葉
フィリップ・グラス自伝 音楽のない言葉
「ミニマル・ミュージックの巨匠」と称される作曲家フィリップ・グラス(Philip Glass)が、自らの音楽的道程と冒険に満ちた生い立ちを語る。『フィリップ・グラス自伝 音楽のない言葉』がヤマハミュージックメディアから7月10日発売。
●『フィリップ・グラス自伝 音楽のない言葉』

著者:フィリップ・グラス
監修:監訳:高橋 智子/翻訳:藤村 奈緒美

※以下、インフォメーションより

[推薦の言葉]
「音楽は聴くこと」から始まる。
この本に書かれているグラス・ワールドは、作曲家だけでなく多くの人たちに生きる勇気を与える。
――久石譲さん(作曲家)

1976年に発表された伝説的オペラ《浜辺のアインシュタイン》で一躍注目を浴び、以来舞台や映画など、さまざま分野で創作活動を行いながら作曲家として独自の地位を確立したフィリップ・グラスによる回想録。

「音楽以外にも美術、演劇、ダンス、映画、文学の世界と緊密かつ親密な関係を構築し続けているグラスの歩みは、彼の音楽そのものと同じく、すべてが彼の人生と音楽に有機的に結びついていることが本書を読み通すとわかってくる。ロバート・ウィルソンとの共同作業でさらに先鋭化した実験精神、リチャード・セラのアシスタント時代に培った観察眼など挙げればきりがないが、グラスはその時々で全力投球し、自身の音楽の糧にした。それは偶然であれ、必然であれ、彼がやりたいこと、やるべきことをまっすぐに追求してきた結果だろう。」(本書解説文より)

音楽家だけでなく、「表現者」を志すすべての人に読んでいただきたい一冊です。

◎作曲家久石譲さんによる推薦コメント
◎貴重写真16ページ掲載
◎グラスを知るためのブックガイド付録

[目次]
始まり

■第1部
ボルティモア
シカゴ
ジュリアード
パリ
ラヴィ・シャンカル
ナディア・ブーランジェ
東方への旅
リシケーシュ、カトマンズ、ダージリン
トモ渓谷の尊師
カタカリとサティアグラハ
四つの道

■第2部
再びニューヨークへ
初めてのコンサート
美術と音楽
ケープ・ブレトン島
ニューヨークのイースト・ヴィレッジ
《浜辺のアインシュタイン》

■第3部
オペラ音楽と映画
キャンディ・ジャーニガン
コクトー三部作

終わり

日本語版解説(高橋智子)
フィリップ・グラスを知る11冊
索引


■著者について
フィリップ・グラス(Philip Glass)
1937年、米ボルティモア生まれ。幼少期よりレコード店を経営する父親の元で音楽的素地を養い、シカゴ大学を経てジュリアード音楽院に進む。その後フランスで師事したナディア・ブーランジェやラヴィ・シャンカルとの協働を通じて独自の音楽語法を確立する。1976年に発表された伝説的オペラ作品「浜辺のアインシュタイン」で一躍注目を浴び、以降オペラ、ダンス、映画音楽から交響曲に至るまで多岐にわたる作曲活動を続ける一方、デヴィッド・ボウイ、ミック・ジャガー、ベックなどジャンルを超えた多くのアーティストとのコラボレーションを行う。2005年、愛知万博で公演を行うため自身のアンサンブルとともに来日。2012年、高松宮殿下記念世界文化賞受賞。2015年、グレン・グールド賞受賞。2016年6月、詩人アレン・ギンズバーグ生誕90周年を記念する「THE POET SPEAKS ギンズバーグへのオマージュ」の公演のため来日、「パンクの女王」パティ・スミスと共演。同時に自身のピアノ・エチュード全曲演奏コンサートを開催、作曲家久石譲、ピアニスト滑川真希との共演を果たす。

■監訳/解説について
高橋智子(たかはしともこ)
1978年仙台市生まれ。東京藝術大学大学院音楽研究科博士後期課程修了。博士(音楽学)。専門はアメリカ実験音楽、前衛音楽、前衛芸術など。論文「音楽の表面、絵画の表面―M.フェルドマンの《ロスコ・チャペル》をめぐって」ほか。『月刊ピアノ』等、音楽雑誌への寄稿、曲目解説などを手掛ける。現在、東京工芸大学ほか非常勤講師。

■翻訳について
藤村奈緒美(ふじむらなおみ)
1973年生まれ。東京大学文学部言語文化学科卒。司書職を経て翻訳家となる。中学・高校では吹奏楽部に所属し、大学入学後は趣味で声楽を習う。主な訳書(共訳含む)に『アンティークは語る』(エクスナレッジ、2015年)、『世界の歴史を変えた日1001』(ゆまに書房、2013年)などがある。