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フレディ・マーキュリーのソロ・シングル集『Messenger Of The Gods: The Singles』 CD版の日本発売が決定

2016/06/27 18:38掲載
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Freddie Mercury / Messenger Of The Gods: The Singles
Freddie Mercury / Messenger Of The Gods: The Singles
クイーン(Queen)フレディ・マーキュリー(Freddie Mercury)がリリースしたソロ・シングルをまとめた作品『Messenger Of The Gods: The Singles』。CD版の日本発売が決定。日本盤は『神々の遣い〜フレディ・マーキュリー・シングルズ』の邦題でSHM-CD仕様、海外盤と同じ9月2日に発売されます。

海外では、シングル収録曲をまとめたCD2枚組アルバムと、13枚のシングルを7インチのカラー・ヴァイナル仕様で収めたアナログレコードのボックスセットがリリースされます。リリース元は米国はHollywood Records、欧州はMercury Records/Universal。

CDおよびレコードも、フレディがリリースした全ソロ・シングル13タイトルの収録曲25曲を収録。アナログレコードのボックスセットには、若干の初出写真も掲載されたブックレットやダウンロードコードも含まれます。

トレーラー映像あり


以下、プレスリリースより

 フレディ・マーキュリーは数多くの才能と、数多くの側面を持つ男だった。彼がクイーンのために書き、クイーンとともに書いた曲は、世界中のスタジアムで演奏され、歴史にもしっかり名を留めている。だが同時に彼はソロでも活動し、ミュンヘンやニューヨークのクラブから、世界の名だたるオペラ・ハウスへと活躍の場を広げていった。
 きわめつけのショウマンだったフレディも、私生活は興味本位なメディアの眼から遠ざけていた——ディスコとクラシックとバレエを愛する、現実離れしたロック・スター。決してひとつところに留まることのなかった彼は、自分自身の矛盾を楽しむ、真のカメレオン的存在だった。
《神々の遣い〜フレディ・マーキュリー・シングルズ》には、この偶像的なミュージシャンのあらゆる側面が収められている。北米ではハリウッド・レコード、そしてそれ以外の国々ではいみじくもマーキュリー・レコードからリリースされる
 ラリー・ルレックス名義でリリースされたソロ・デビュー・シングルの〈アイ・キャン・ヒアー・ミュージック〉から、ダンスフロアの影響が色濃い80年代のソロ・アンセムをへて、不滅の〈バルセロナ〉をふくむスペインの伝説的なオペラ・シンガー、モンセラ・カバリエとのコラボレーションまで、これはユニークな才能のキャリアをたどる、ひとつの旅路となっている。
 1946年9月5日に、西アフリカのザンジバル島でファルーク・バルサラとして生まれたフレディ・マーキュリーは、その後、現在の名前に改名し、1970年にブライアン・メイ、ロジャー・テイラーとクイーンを結成する。その時点で彼はすでに、気持ちの上ではスターになっていた。バンド仲間は大学で天体物理学や歯科学やエレクトロニクスを学んでいたが、フレディはスターダムを専攻していたのだ。
 実のところ彼の最初のソロ・シングルは、クイーン自身のデビュー・シングルよりも先に世に出ている。1973年にラリー・ルレックスという、当時の流行だったグラム・ロック風のきらびやかな名前でリリースされたビーチ・ボーイズのカヴァー〈アイ・キャン・ヒアー・ミュージック〉とB面曲の〈ゴーイン・バック〉は、1972年、トライデント・スタジオのハウス・エンジニアを務めるロビン・ジェフリー・ケーブルの音楽プロジェクト用にレコーディングされたものだ。
 クイーンの活動が天を突く勢いを見せはじめると、フレディはすべてのエネルギーをこのバンドに注いだ。彼が2枚目のソロ・シングル、エレクトロニックなリズムを使った〈ラヴ・キルズ〉をリリースするのは、それから10年以上を経てからのことだ。1984年にリリースされた〈ラヴ・キルズ〉は、イタリアの高名なディスコ・プロデューサー、ジョルジオ・モロダーとの共作で、モロダーがアップデートした1927年の革新的な無声映画、『メトロポリス』のサウンドトラック用にレコーディングされた。イギリスでトップ10ヒットを記録したこの曲で、フレディはいつものクイーンとは異なるサウンドを聞かせ、その先の活動の下地をつくった。
 1985年にリリースされたフレディのソロ・デビュー・アルバム《MR.バッド・ガイ》は、彼がミュンヘンとニューヨークのダンス・クラブで恋に落ちた音楽を、心ゆくまで掘り下げた作品だった。このアルバムからリリースされた4枚のヒット・シングル——〈ボーン・トゥ・ラヴ・ユー〉、〈メイド・イン・ヘヴン〉、〈リヴィング・オン・マイ・オウン〉、〈明日なき愛〉の4曲で《神々の遣い〜フレディ・マーキュリー・シングルズ》に収録されている。遊び心あふれる快楽主義的なエネルギーで今にも爆発しそうになっているが、フレディにはそれ以外に、よりシリアスな側面があった。ここにいるのはご機嫌な時間をすごすのが大好きだった男、けれども同時にもっと奥深いなにかを求めていた男なのだ。
 彼はそれから2年のうちに、クラブのサウンドを捨て、オペラ・ハウスのサウンドに転向した。ただしその前にデイヴ・クラークがプロデュースした、豪華絢爛なステージ・ミュージカル『タイム』の壮大な主題歌と、1955年にプラターズがヒットさせた〈グレート・プリテンダー〉のインパクト満点な(そして妙に暴露的な)カヴァーをシングルでリリースしている。後者はトップ5入りするヒットとなった。
 1987年、彼はほかに類を見ないシングル〈バルセロナ〉で、まっこうからオペラとクラシックの世界に挑んだ。フレディのアイドルだったスペインの伝説的なソプラノ、モンセラ・カバリエとのデュエット曲が生まれたのは、このオペラ・スターから彼に、彼女の故郷の町をテーマにした曲を書いてほしい、という依頼があったのがきっかけだった。
〈バルセロナ〉は現在もなお、フレディのキャリアばかりでなく、ポップの歴史においても、とりわけ重要なヒット・シングルのひとつとなっている。それはこの莫大な才能の持ち主ふたりの共作アルバムにつながっただけでなく、アルバムのタイトル曲は、1992年のオリンピックの正式なアンセムに選ばれた。その曲は、アルバムからカットされたほかの2枚のシングル、〈ゴールデン・ボーイ〉と〈ハウ・キャン・アイ・ゴー・オン〉とともに、オリジナルのB面曲と合わせて本アルバムに収録されている。
 1988年10月、フレディとモンセラはスペインの国王と王妃に招かれ、バルセロナにあるナショナル・パレス・オブ・ムンジュイックの階段で〈バルセロナ〉をうたった。ソウルからオリンピック旗が到着したことを祝して開催された野外フェスティヴァル、ラ・ニットでのことだ。
 しかし悲しいことにフレディは、バルセロナ・オリンピックで披露されたモンセラ・カバリエとのコラボレーションの果実を、目の当たりにすることができなかった。彼は1991年11月24日、競技がスタートするわずか7か月前に亡くなってしまう。壮大なオープニングのセレモニーは、スペクタクルを生きがいとしていた男にふさわしい捧げものとなった。
死後リリースされた2枚のシングル、〈イン・マイ・ディフェンス〉と〈リヴィング・オン・マイ・オウン(ノー・モア・ブラザーズ・レディオ・ミックス)〉のうち後者はフレディがソロで放った初のナンバー1シングルで、1993年のヨーロッパでは、この年最大のベストセラー・シングルとなった。
 もし今も生きていたら、このだれよりも休むことを知らない、変幻自在なシンガーのミューズは、いったいどこに彼を誘っていたのだろう? それはだれにもわからない。だが《神々の遣い〜フレディ・マーキュリー・シングルズ》は、ほかに類のない遺産であり、ここに集められた曲たちは、この先もクラシックの地位を失うことなく、いつまでも生きつづけるだろう。
 2010年9月5日には、残されたクイーンのメンバーとマネージャーのジム・ビーチがフレディの名の下に設立したHIVエイズのチャリティ団体、マーキュリー・フェニックス・トラストが、〝フレディ・フォー・ア・デイ〟をスタートさせた。これはフレディの人生を祝福し、トラストの活動を支援するために、毎年、彼の誕生日におこなわれる大々的な問題提起だ。
 9月5日にフレディが70歳の誕生日を迎える今年は、それをさらに一歩先に進め、彼が愛したスイスの街、モントルーで、9月4日の日曜日に大規模な祝典が開催される。マーキュリー・フェニックス・トラストを支援するこのイヴェントでは、ファンや友人たちがモントルー・カジノに集い、フレディを偲びながら、深夜12時に彼に献杯する。公認のトリビュート・バンド、クイーン・エクストラヴァガンザがこの夜のためにモントルーに飛び、フレディがスイスでの故郷と見なしていた街で、初のパフォーマンスを披露する予定だ。
《神々の遣い〜フレディ・マーキュリー・シングルズ》 は、カラー・ヴィニールの7インチ・シングル13枚に、一部は未発表の写真と解説を掲載したブックレットを添えたボックス・セットとしても発売される。(輸入盤のみ)
●『Messenger Of The Gods: The Singles (Coloured 7" Vinyl Box Set)』

Disc 1 - Blue:

(A) I Can Hear Music [3:29] Larry Lurex 1973
(B) Goin’ Back [3:35] Larry Lurex

Disc 2 - Orange:

(A) Love Kills [4:32] 1984

Disc 3 - Yellow:

(A) I Was Born To Love You [3:40] 1985
(B) Stop All The Fighting [3:21]

Disc 4 - Red:

(A) Made In Heaven [4:09] 1985
(B) She Blows Hot And Cold [3:42]

Disc 5 - White:

(A) Living On My Own [3:05] 1985
(B) My Love Is Dangerous [3:43]

Disc 6 - Red:

(A) Love Me Like There’s No Tomorrow [3:48] 1985
(B) Let’s Turn It On [3:39]

Disc 7 - Cyan:

(A) Time [3:59] 1986
(B) Time (Instrumental) [3:23]

Disc 8 - Orange:

(A) The Great Pretender [3:29] 1987
(B) Exercises In Free Love (Freddie’s Vocal) [3:57]

Disc 9 - Clear:

(A) Barcelona [4:28] 1987
(B) Exercises In Free Love (Montserrat's Vocal) [4:02]

Disc 10 - Gold:

(A) The Golden Boy [5:13] 1988
(B) The Fallen Priest [2:55]

Disc 11 - Green:

(A) How Can I Go On [3:57] 1989
(B) Overture Piccante [6:40]

Disc 12 – Neon Pink:

(A) In My Defence (Ron Nevison Remix) [3:52] 1992
(B) Love Kills (Wolf Euro Mix [3:25]

Disc 13 - Yellow:

(A) Living On My Own (No More Brothers Radio Mix) [3:35] 1993
(B) Living On My Own (Julian Raymond Album Mix) [3:39]

●『Messenger Of The Gods: The Singles (2CD)』

A-Sides
1 Living On My Own
2 The Great Pretender
3 In My Defence
4 Love Kills
5 Barcelona
6 Barcelona
7 Time
8 Love Me Like There's No Tomorrow
9 I Was Born To Love You
10 The Golden Boy
11 I Can Hear Music
12 How Can I Go On
13 Living On My Own (Radio Mix)

B-Sides
1 Goin' Back
2 Let's Turn It On
3 My Love Is Dangerous
4 She Blows Hot and Cold
5 Living On My Own (Album Mix)
6 Stop All The Fighting
7 Time (Instrumental)
8 Exercises In Free Love
9 Exercises In Free Love (Monseratt's Vocal)
10 The Fallen Priest
11 Overture Piccante
12 Love Kills (Wolf Euro Mix)