ビートルズ(Beatles)を映画にした男
リチャード・レスター(Richard Lester)が、核戦争後のロンドンをシュールに描く、不思議でブラックなSF英国コメディ! 1969年公開の映画『リチャード・レスターの不思議な世界(原題:THE BED-SITTING ROOM)』が日本でもDVD化されます。
リチャード・レスターは、ビートルズ主演の映画『ビートルズがやってくる/ヤア!ヤア!ヤア!』(63年)『HELP!四人はアイドル』(65年)の監督。65年公開の『ナック』でカンヌ国際映画祭パルム・ドールを受賞しています。
本作の原作は、50年代にBBCラジオのコメディ番組『ザ・グーン・ショウ』で
ピーター・セラーズ(Peter Sellers)と組んでナンセンスなギャグをイギリスのお茶の間に届けていた、英国喜劇の生みの親
スパイク・ミリガン(Spike Milligan)。
DVDは20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパンから5月11日に発売。税込3,990円。
●『リチャード・レスターの不思議な世界』
<ストーリー>
第三次世界大戦が勃発し、わずか2分28秒で終了してから4年後の世界。イギリス・ロンドンは核兵器で崩壊したものの、一部の人々が生き延びており、BBCはアナウンサーが直接家庭を回ってニュースを伝えていた。その日、フォートナム卿は身体が“狭い部屋”に変身しつつあると医者に申し出る。答えは「放射能による突然変異。ギネスビールを飲みなさい」。放射能は人々を蝕んでおり走り続ける地下鉄の中に暮らす一家の娘ペネロピは18ヶ月も妊娠しており、母親は衣裳タンスに変化しつつあった。地下鉄を動かす電力は、地上で自転車をこぎ続ける男の双肩、いや両脚にかかっていた。警察は気球にぶら下げたパトカーで駐車違反を取り締まり、殺人事件も捜査している。ペネロープは医者と結婚し、母親である衣裳ダンスのある部屋に暮らすが、父親は鳥の丸焼きに変異し皆の腹に収まってしまった……。
<キャスト&スタッフ>
ペネロピ…リタ・トゥシンハム
フォートナム卿…ラルフ・リチャードソン
医者(マーティン)…マイケル・ホーダーン
アラン…リチャード・ワーウィック
警部補…ピーター・クック
巡査部長…ダドリー・ムーア
配達人…スパイク・ミリガン
看護師(アーサー)…マーティ・フェルドマン
監督:リチャード・レスター
製作:オスカー・レヴェンスティン/リチャード・レスター
原作戯曲:スパイク・ミリガン/ジョン・アントロバス
脚色:ジョン・アントロバス
撮影:デヴィッド・ワトキン
音楽:ケン・ソーン
●字幕翻訳:田崎幸子
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