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ジャン=リュック・ゴダール×ザ・ローリング・ストーンズ、映画『ワン・プラス・ワン』が日本初Blu-ray化

2013/03/09 12:32掲載
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ジャン=リュック・ゴダール×ザ・ローリング・ストーンズ(The Rolling Stones)。68年公開の映画『ワン・プラス・ワン』が日本初Blu-ray化。ゴダール監督によるオリジナル編集版を使用。角川書店より5月24日発売。同日にはDVD版も発売。
●『ワン・プラス・ワン』
Blu-ray版:DAXA-4410 5,040円
DVD版:DABA-4410 3,990値

[内容]
1968年、五月革命のさ中、ゴダールは一時パリを離れ、ロンドンで「悪魔を憐れむ歌」をレコーディング中のローリング・ストーンズを撮影した。「中国女」「ウィークエンド」と政治的主題により接近していた当時のゴダールは、デカダンと革命の間で揺れ動いているヨーロッパの現実を、ストーンズを使って表現できるかもしれないと考えたのだ。偶然か、必然か、ロック史上に残る名曲の録音に立ち会うことになったゴダールは、ほとんどのテイクをワンシーン、ワンカットで撮影。ミック・ジャガー、キース・リチャーズ、亡きブライアン・ジョーンズらの表情を克明に捉えつつ、その一方で都市の廃墟で奇妙に儀式化された革命劇を演じる黒人たちや、アメリカ人捕虜の前でヒトラーの「我が闘争」を朗読するポルノショップの主人らの映像を挿入した。異質な映像の間に立って、観るものが途方に暮れつつ思索し続けることがゴダールの意図であったのか・・・。

[特徴]
★「悪魔を憐れむ歌(SYMPATHY FOR THE DEVIL)」誕生の瞬間をとらえた伝説の音楽映画!
カメラが見つめる、ストーンズのレコーディング風景。わずか1年後にバンドを追われ、非業の死を遂げることになるブライアン・ジョーンズのどこか孤独な姿に、ベースをつまびくキース―― ロック史に残る名曲が完成するまでの過程を記録した映像と交差するように、政治的アジテーションに満ちたシーンが挿入される。60年代末の熱い空気を伝える音楽映画の傑作が待望のブルーレイ化!

★ゴダール監督によるオリジナル編集版を使用。
1968年11月、ロンドン映画祭でのプレミア上映時に、プロデューサーが監督に無断でエンドロールに完成版の「悪魔を憐れむ歌」の楽曲を挿入するなど再編集を施し、タイトルも『SYMPATHY FOR THE DEVIL』に変更。改変に気づいたゴダールは激怒したという。今回はゴダール編集版、いわば“真の”『ワン・プラス・ワン』を使用している。


[特典映像:Blu-ray/DVD共通] (約50分予定)
・メイキング “Voices”(約43分)
・別バージョン“SYMPATHY FOR THE DEVIL”より一部抜粋(約7分)

[封入特典:Blu-ray/DVD共通]
・ブックレット(16P)・・・菊地成孔氏による解説ほか
・リバーシブル・ジャケット

(c) Cupid Productions Ltd. 1970