ドリーム・シアター(Dream Theater)の
マイク・ポートノイ(Mike Portnoy)は英Metal Hammerの企画で、ファンから寄せられた様々な質問に答えています。
Q:もしジェイムズ・ラブリエ・サイズのアヒル1羽と、アヒルサイズのジェイムズ・ラブリエ100人のどちらかと戦わなければならないとしたら、どちらを選びますか?
「俺なら巨大なアヒルと戦うね。だってジェイムズには本当にカナダ人気質があって、彼の中にホッケー選手の気質が見えるんだ。実際のところ、彼はかなりタフなやつだからね。でも正直、この年齢になった今は、どんな形であれジェイムズ・ラブリエと戦いたくないね。今の俺は、愛と調和を大事にしたいんだ」
Q:ドリーム・シアターで一番好きなアルバムは?
「『Scenes from a Memory』(1999年)は、やっぱり真っ先に挙げたくなる作品だよ。あのアルバムは俺たちにとって大きな転機になった。状況を好転させる何かが必要としていた時期に、あの作品がバンドを救ってくれたんだ。メンバー全員が最高の状態で噛み合っていたし、初めてのコンセプト・アルバムでもあり、その創作プロセスにどっぷりと浸ることができた。それと『Train of Thought』(2003年)にも特別な思い入れがある。俺はこのバンドのヘヴィな側面が大好きなんだけど、あのアルバムは意図的にダークでヘヴィに作った作品だったからね」
Q:ソロ・アルバムの制作は考えたことがありますか?
「たぶんないと思う。正直に言うと、俺はコラボレーションすることでこそ、よりクリエイティブな力を発揮できるタイプなんだ。これまでずっと、信じられないほど才能のあるミュージシャンたちに囲まれて活動してきたからね。コロナ禍には、自分で全ての楽器を演奏して歌ったりもした曲や動画をたくさん作ったから、俺のYouTubeページを見れば、そのときに作った曲が少なくとも数十曲くらいは見つかると思うよ」
Q:難しすぎて演奏しない曲はありますか?
「正直に言うと、“The Alien”(2021年のアルバム『A View from the Top of the World』収録)みたいな曲を聴くと、テクニカルですごいとは思うけど、俺自身はちょっと感覚が麻痺してしまう。正直、頭が痛くなるというか。こんなこと言うと非難されるかもしれないけど、でも本音なんだよ。確かに技術的にはチャレンジングだけど、音楽的な意味では心を動かされないんだ。
俺が在籍している時代の曲で言えば“The Dance of Eternity”みたいなものがある。あれは“とにかくめちゃくちゃクレイジーなプログレ・インストゥルメンタルを書こう”という意図で作った曲なんだ。だから俺自身には思い入れがある。でも、もし他のバンドがああいう曲をやっているのを聴いたとしたら、たぶん同じように冷めた気持ちになるかもしれない」
Q:イエロー・マター・カスタードは復活するのでしょうか?
「知らない人のために説明しておくと、これは俺と、ポール・ギルバート、それにニール・モーズでやっているビートルズのトリビュート・バンドなんだ。ニールは最近、(リヴァプールの)キャヴァーン・クラブでライヴをやったんだけど、俺はいつも、もしあそこでイエロー・マター・カスタードとしてライヴのオファーが来たら、再結成するかもしれない、って言ってきた。だいたい10年に一度くらいの周期で“またやりたい”って気持ちが湧いてくるんだよ。だから、そろそろまたそのタイミングが来てもおかしくないね」
Q:あなたが書いた曲の中で、最も誇りに思っている曲はどれですか?
「“A Change of Seasons”は、俺が10代の頃に母が飛行機事故で亡くなったことについて書いた曲なんだ。そして“The Best of Times”は、アルバム『Black Clouds & Silver Linings』をレコーディングしている最中に亡くなった父のために書いた曲だ。それから、ワイナリー・ドッグスの曲“You Saved Me”の歌詞は妻マーレーンのために書いた。ドリーム・シアターを去った後の俺をどれだけ支えてくれたかへの感謝の気持ちを込めてね」
Q:ステージ上でドラムに唾を吐くのはなぜですか?
「コロナ以降、そのみっともない癖はだいぶ抑えるようになった。でも昔は確かによくやっていた。ジョン・ペトルーシなんて、自分のアンプを俺から守るために“唾よけカバー”まで付けていたくらいさ。たぶん、ドラムを叩きながら歌うドラマーとして、口の中をクリアにしておく必要があったんだと思う。でも、あれは本当に悪い癖だった。特にコロナ後の世界ではなおさら意識しないといけないと思って、かなり気をつけてやめるようにしたんだ」
Q:ドリーム・シアターは50周年記念ツアーを行うと思いますか?
「メタリカやアンスラックスみたいなバンドも、もうすぐ50周年を迎えようとしているからね。だから、実現は可能だと思うよ。うちのキーボード奏者のジョーダン・ルーデスは、つい最近69歳になったばかりだから、もしそうなれば80歳近くになるわけだけど、不可能ってわけじゃない。40周年ツアーは、俺たちが夢見ていたものをはるかに超える、その何百倍も素晴らしいものになった。だから、まだまだ先があることを心から願っているよ」