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ドリーム・シアターのジョン・ペトルーシ、逆再生したギターソロを一音一音すべて覚えて演奏し、その逆再生版を逆再生したソロを収録した楽曲について回想

2026/02/09 20:51掲載(Last Update:2026/02/10 00:04)
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John Petrucci (Image credit: Per Ole Hagen/Redferns via Getty)
John Petrucci (Image credit: Per Ole Hagen/Redferns via Getty)
ドリーム・シアター(Dream Theater)の楽曲には、ジョージ・マーティン(George Martin)ビートルズ(The Beatles)の手法にならい、逆再生したギター・ソロを聴いたジョン・ペトルーシ(John Petrucci)がそれを一音一音すべて覚えて演奏し、その逆再生版を逆再生したギターソロが収録されている楽曲があります。ペトルーシはGuitar.comの新しいインタビューの中で、この曲について振り返っています。

この曲は、2002年アルバム『Six Degrees of Inner Turbulence』に収録されている「Misunderstood」です。

「この曲は、使われているサウンドやアレンジという点で、かなり奇妙な曲だと思うよ。もし逆再生のギター・ソロを入れるなら、この曲しかないと思ったんだ。歌詞の面でも、人生の中で居場所を失ったような感覚や、どこか現実離れした断絶感を描いているからね。

“逆再生のギター・ソロ”というのは、その感覚をうまく表していると思う。それがある種の断絶感を生み出すから。“普通に聴こえるけど、どこか違う”みたいな感じになる。でも、何がそんなに奇妙に聴こえさせているのか分からない。だから、逆再生のギター・ソロはあの曲にとてもふさわしかったんだ。

(その手法はマイク・ポートノイがビートルズ好きであることに由来するという)

ジョージ・マーティンの使っていたテクニックをマイクが知っていてて、じゃあそれを試してみようってことになったんだ。

やり方はこうだよ。当時はテープでレコーディングしていたので、まず僕はいつも通りにギター・ソロを弾いた。最初から最後まで、こう聴こえるようにって自分が望む形に構成してね。それからテープを逆再生して、それをそのままマスター・ミックスに使うのではなく、逆再生されたそのヴァージョンを一音一音、すべて覚えて、今度は僕自身がその“逆再生版”を弾いて録音したんだ。さらにそれにハーモニーを加えてから最後に(その“逆再生版”の)テープを“逆再生”して、もう一度元に戻したんだよ。

僕が本来意図したソロの構成そのものは保たれているのに、奇妙に逆再生のように聴こえるんだ。逆再生しているわけじゃないのにね。このビートルズ流のやり方をすることで、ソロを最初から最後まで自分の思い通りに組み立てることができる。その結果、“普通だけど、どこかおかしい”って感じが出せるし、さらに加えたハーモニーも、その奇妙さをいっそう強めたんだ。

(この曲をライヴで再現するのは難しいが、Fractal AudioのAxe-Fxが役に立つという)

Fractal Axe-Fxには、演奏そのものを逆再生にするわけではないけれど、逆再生のような効果を生み出すエフェクトが入っている。それを使えば、逆向きのフレージングをある程度エミュレートできるんだ。逆再生ディレイが、少し不穏でシュールな響きを作ってくれる。ライヴでスタジオの仕上がりに一番近づけられるのは、今のところこの方法だね」