デヴィッド・ボウイ(David Bowie)のコラボレーターとして知られるギタリストの
アール・スリック(Earl Slick)は、1980年、
ジョン・レノン(John Lennon)&オノ・ヨーコのアルバム『Double Fantasy』のレコーディングに参加しました。ジョンはなぜ、彼を迎えたのか?スリックはThinking About Guitarの新しいインタビューの中で語っています。
同じインタビューの中でスリックはまず、「(レコーディング・キャリアの中で)いちばん大変だった曲は?」と尋ねられた際、こう話しています。
「俺が気に入らなかったやつさ!
名前は挙げられないけど、俺がやってきたことの実績ではなく、名前だけで雇った連中がいた。で、現場に行ってみたら、まったく全く違うものを期待されたんだ。
そういう時は、たいていは1日だけ働いて帰ることにしていた。相手が嫌な奴だったからじゃない。(音楽が)俺の領域からあまりにも外れていて、どうやっても、いい感じに仕上がるはずがないから。マジで言ってるんだ。本当に真面目な話、時々、呼ぶ相手を間違えるんだよ」
『Double Fantasy』のレコーディングに招かれたことは、こう振り返っています。
「いつか自分がジョン・レノンと一緒に演奏できるほど上手くなるなんて思ったことがあるか?(と自問し)まさか。今でも信じられないよ。レノンはとてつもなく大きな存在で、俺にとっては。ヒーローだった。ブルックリン育ちのただの少年が、彼と同じ部屋にいられるなんてこと自体、あり得ない話だったんだから。
ジョンがなぜ俺を雇ったのか、理由は分かってる。(同アルバムのプロデューサーの)ジャック・ダグラスが教えてくれたんだ。あの部屋にいた他の連中は、みんな(楽譜が)読めた。ヒュー・マクラッケン――ヒューイは大好きだ、本当にすごかった――とか、トニー・レヴィンとか、そういう連中はみんな読めた。でも俺はジョンと同じくらいしか分からなかったんだ。
ジョンが求めていたのは、そういうのを何も知らないストリート育ちのロックンロール・プレイヤーだったんだ。だから俺がその仕事をもらえた。あのセッションでは、ほとんど好きにやらせてもらえた。ジョンはただ良いテイクを求めてただけさ」