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ブライアン・メイ、スティーヴ・ヴァイにレッド・スペシャル・ギターの特注レプリカをプレゼント 「一生大切にする。墓場まで持っていくよ」

2026/01/08 09:53掲載
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Brian May gifts Steve Vai a custom Red Special replica (Image credit: Steve Vai Instagram) 
Brian May gifts Steve Vai a custom Red Special replica (Image credit: Steve Vai Instagram) 
クイーン(Queen)ブライアン・メイ(Brian May)は、スティーヴ・ヴァイ(Steve Vai)に、彼の象徴的なレッド・スペシャル・ギターの特注レプリカをプレゼントしました。ヴァイの好みに合わせて特別なカスタマイズが施されている特別仕様の「グリーン」レッド・スペシャルを贈っています。

レッド・スペシャルは、ブライアンが父親と共同製作したエレクトリック・ギターです。

今回の特注レプリカを手がけたのは、ガイトン・ギターズのマスタービルダー、アンドリュー・ガイトン。ガイトンは、オリジナルのレッド・スペシャルを修復した経験を持つ、この楽器の第一人者です。ガイトン・ギターズは2003年から、この楽器の公式認定レプリカを製造しています。

メイは、2015年12月のクリスマス直前には、トニー・アイオミにもレッド・スペシャル・ギターの特注レプリカをプレゼントしました。こちらもガイトンによる製作です。詳しくはこちら

ヴァイは、自身のSNSアカウントにて、メイへの感謝を綴っています。

「1970年代、カール・プレイスに住む子供だった僕は、どんなものでも正確な音程で演奏する方法を模索していた。そんな僕にとってブライアン・メイはまさに絶対的なヒーローの一人だった。彼の音色とタッチはロックンロールの品格にあふれ、彼の書く曲や選ぶ音は僕の心の奥深くに入り込み、頭の中の将来の自分像を形作る助けとなった。

彼のレッド・スペシャルは単なるギターではなく、若き天才とその父親が作り上げた錬金術の杖のような、神話的なものだった。僕は見つけられる限りの写真や噂を片っ端から調べた。あのギターが、いつか自分でも作れるかもしれない、という種を自身の心に植えつけたが、幸いなことに専門知識が全くなかったので、それは実現しなかった。

時は1980年へ。20歳の僕はロサンゼルスへ移り、フェアファックスとサンセットの角の小さなアパートに住み始め、フランク・ザッパとの仕事を始めた。ある夜レインボー・バー&グリルに入ったら、ブライアンがそこに立っているのが見えた。一人きりで。普通の人みたいに。幻覚でも見てるのかと思ったよ。

ブライアンは無名の若造に驚くほど親切にしてくれて、そして信じられないことに、ゾエトロープでのクイーンのリハーサルに招待してくれた。バンド全員と同じ部屋にいること自体が非現実的だったのに、そこにレッド・スペシャルが置いてあるのを目にした。僕は指差して“これがそうですか?”と言うと、ブライアンは“そうだよ。弾いてみる?”と言ってくれた。

間違いなく時間の流れがゆっくりになった。

若い頃ずっと憧れていたギターを手に取った瞬間は、まさに衝撃的だった。“ついにブライアン・メイみたいな音が出せる”と思った。でも、残念ながら当然ながら、そうはならなかった。出てきたのはまぎれもなく自分の音だった。0.08ゲージの弦、超低めの弦高、小さな木のような太さのネックのため、まるでローラースケートを履いたキリンの赤ん坊のように弾いていた。それでも、天国みたいな時間だった。

その数年後に『Passion and Warfare』がリリースされた後、スペインのセビリアで開かれたギター・レジェンズ・コンサートに招かれて演奏することになった。ブライアンが音楽監督だった。ブライアンは、リハーサルで自分のギターを弾かせてあげた若いギタリストの話をしてくれた。ザッパと仕事をするために街に来ていたその少年は驚くほど上手だった、と。僕はその話を最後まで聞いてから、こう言った……“ブライアン、それ、僕だよ”。これは、宇宙が僕に与えてくれた、最も満足のいく巡り合わせの一つだ。

それ以降、僕は幸運にもブライアンと知り合い、何度も一緒にジャムをし、さらには一緒に仕事をする機会にも恵まれた。彼と一緒にやるのはいつだってこの上ない喜びと名誉で、彼はいつもボスのように完璧に応えてくれた。でも、僕にとって何より価値があるのは、僕たちの友情なんだ。

そして今、今でも目を疑い、笑って、信じられないと首を振ってしまうような出来事があった。

本当に言葉では言い表せないほど光栄なのは、彼が僕のために特注で製作し、僕に贈ってくれた、この素晴らしいギターだ。なんと“グリーン”のレッド・スペシャルだよ! 言葉を見つけるのが難しい。本当に光栄だ。

そしてここで、卓越した弦楽器職人であるアンドリュー・ガイトンにも、心からの感謝を伝えさせてほしい。

アンドリュー、あなたの作ったものは、美しいというレベルを超えている。このギターは単なる楽器ではなく、形になった献身そのものだ。バーズアイ・メイプル、マホガニーのネック、ジャンボのEVOゴールド・フレット、陰陽の指板、驚異的な音域、トレモロの上品さ、そして手にしっくり収まるネック。その一つひとつのディテールが、深い配慮と想像力、そして熟練の技を物語っている。このギターは、レッド・スペシャルの精神を尊重しつつ、僕がその中に完全に居心地の良さを感じられるようなものになっている。きっと、その緑色のおかげでしょう。

僕はたくさんのギターを持っているけどれが、これは別格だ。その魂と歴史が楽器そのものに染み込み、そこにたっぷりの愛情が注がれている。僕はこのギターを一生大切にし、そして、もちろん、このギターを墓場まで持っていくつもりだ。

ブライアン、インスピレーションと寛大さ、友情、そしてあなたのクリエイティブなDNAの一部を僕に託してくれてありがとう。

あなたは半世紀以上にわたって、インスピレーションに満ちた音楽とギターのタッチで世界中に贈り物を届けてきた。今この瞬間、このファン(僕)は深い感謝で胸がいっぱいで、信じられない気持ちで笑いながら、この新しいギターで“Tie Your Mother Down”を弾きまくっているよ!」