
STING 3.0 TOUR - Photo credit: Carter B. Smith
スティング(Sting)の相棒ギタリスト、
ドミニク・ミラー(Dominic Miller)は2025年に
ビートルズ(The Beatles)楽曲をソロギター用にアレンジしたソロ・アルバム『The Beatles arranged by Dominic Miller: Guitar Solo Songbook』をリリースしました。ミラーはリック・ベアトの新しいインタビューの中で、ビートルズのハーモニーが「不滅」である理由を語っています。
「ツアー中、美術館に行ったりハイキングしたりする人もいるけど、僕はホテルの部屋で、ただギターをいじっているのが好きなんだ。昔からずっとクラシックの曲をたくさん弾いてきたけれど、それより少しアカデミックではない曲をやりたいと思ってさ。本当に好きな曲を弾きたかったんだ。そこで、お気に入りのビートルズ楽曲に挑み、クラシック・ギタリストがやるような方法でソロギター用にアレンジすることにしたんだよ。
うちの近所に、たぶんピアノの先生だと思うんだけど、その人が子どもにバッハを教えている。それがこれまで聴いた中で最も美しい音なんだよ。だから、そのレッスンの時間が楽しみでさ。テンポも定まらず下手くそに弾かれているのに、でもそれが最も美しい音に聴こえるんだ。
ビートルズも同じだと思う。誰かが“Michelle”や“Yesterday”を下手に弾いたとしても、その魔法はなお伝わってくる。それが僕にとって最大の発見だった。このハーモニーがどれほど不滅なのかをね。
バッハと同じで、ビートルズは下手な演奏をしても良い音に聴こえる数少ない作曲家だと思う。
スティングがよく言うんだけど――時々この話をするんだけど――ビートルズは、ああいう曲を書いて、ああいう作曲をしたことで、他の誰もが挑戦していいんだという許可を与えたんだ。
リヴァプール出身の彼らにできるなら、みんなもやってみるべきだ、とね。そうやって、多くのソングライターが曲作りに挑む扉が一気に開いたんだよ。たとえばポップソングのヴァース、コーラス(サビ)、ヴァース、コーラス(サビ)、ブリッジ、という形式とか、それまでイギリスではほとんど存在しなかったんだ」