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ポール・マッカートニーの象徴的なバイオリン・ベースで知られるドイツの老舗楽器メーカー「ヘフナー」 破産申請

2025/12/18 12:37掲載
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The Beatles preparing for their first appearance on The Ed Sullivan Show in New York, in 1964, with Paul McCartney using a Höfner bass. Photograph: CBS Photo Archive/CBS/Getty Images
The Beatles preparing for their first appearance on The Ed Sullivan Show in New York, in 1964, with Paul McCartney using a Höfner bass. Photograph: CBS Photo Archive/CBS/Getty Images
ポール・マッカートニー(Paul McCartney)の象徴的なバイオリン・ベースで知られる、ドイツの老舗楽器メーカー「ヘフナー」がドイツで破産申請を行ったことが明らかに。英The Telegraph紙やGuitar.comによると、バイエルン州のフュルト地方裁判所が発表しています。

破産に関する詳細はほとんど公表されていませんが、裁判所の発表によると、「債務者の資産を不利な変化から保護するため、2025年12月10日午後5時05分に予備的破産手続きを開始するように命じた」という。破産管財人が任命されており、今後3か月間にわたり債務整理を進める予定です。

The Telegraphは、ヘフナーは製造コスト高騰に苦しみ破産に陥ったと報じています。

長い歴史を持つヘフナーですが、過去60年間にわたり同社を象徴する最大の製品は、ヴァイオリンのようなその形状から通称「ヴァイオリンベース」と呼ばれるエレクトリックベースの「500-1」です。ポール・マッカートニーがビートルズ(The Beatles)時代から使用していたことで有名になりました。

ポールのヘフナー・ベースには特異な歴史があります。1970年代初頭に盗まれて所在不明になるものの、それから51年後の2024年に屋根裏部屋で発見され、その後にポールの手元に戻ってきました。この盗まれたベースギターを巡る壮大な物語はドキュメンタリーが制作されています。詳しくはこちら