
Chrissie Hynde - Photo: Ki Price
プリテンダーズ(The Pretenders)の
クリッシー・ハインド(Chrissie Hynde)は1970年代半ば、英国の労働許可証を得やすくするために、
セックス・ピストルズ(Sex Pistols)の
ジョニー・ロットン(John Lydon)と
シド・ヴィシャス(Sid Vicious)に対して結婚することを説得しました。もし2人のどちらかが結婚の申し出を受け入れていたら、どんな生活を送っていたのか? ハインドは英ガーディアン紙の企画で、ファンからの質問に答えています。
Q:もし1976年にジョニー・ロットンかシド・ヴィシャスがあなたの結婚の申し出を受け入れていたら、一緒の生活はどんな感じになっていたと思いますか?
「あれは単にこの国に留まるためだったけど、どちらと暮らしてもカオスだったでしょうね。私はピストルズ以前からシドを知っていました。ある夜、私たちは通りを歩いていたら、彼は“ジョンがバンドに誘ってくれたんだ”と言うので、私は“でも、あなたはもう彼らの一員みたいなものじゃない”と返しました。すると彼は“うん、わかってる”と。私は、彼が3日間スピードをやりながらラモーンズのアルバムを聴いてベースを学ぶのを見ていた。彼は愛すべき男だった。でもその後、ドラッグ、アルコール、暴力が入り込み、ナンシー(スパンゲン)と出会ってからは急速に変わってしまった。彼は素晴らしい声の持ち主だった。彼には、実際に示すことができた以上の才能があったと思う」
また、モリッシーとの関係についての質問には、こう答えています。
「彼との関係は私たちが共にベジタリアンであることから始まった。彼がポストカードを送ってきて“お茶でもどう?”と誘ってくれたのよ。35年前は、私の友人たち―リンダ・マッカートニーなど―のほとんどはベジタリアンという共通点で繋がっていた。モリッシーはPETAの活動にも参加しているし、彼は本当に素晴らしいソングライターよ。数日前、彼と一緒に仕事をしたことのある女性2人と夕食を共にした。私たち3人の写真を彼に送ったら、彼はすぐに(英ドラマ)『コロネーション・ストリート』に出てくる3人の女性の写真を送り返してきました。彼はいつも自分に正直。私たちの関係が行き詰まったことは一度もありません」