
Fatboy Slim, The Rolling Stones / Satisfaction Skank
世界で最もブートレグ化された録音のひとつと言われている、
ローリング・ストーンズ(The Rolling Stones)「Satisfaction」と
ファットボーイ・スリム(Fatboy Slim)「The Rockafeller Skank」のマッシュアップ「Satisfaction Skank」がついにオフィシャル・リリースされました。25年以上の年月を経て、ストーンズがサンプリングを承認したことで実現しました。ファットボーイ・スリムことノーマン・クックはリリースにあわせて英BBCの取材に応じ、オフィシャル・リリースの経緯と、過去に使用許可を得るための試みを何度か行っていたことを明かしています。
ファットボーイ・スリムは25年以上前、「The Rockafeller Skank」を演奏することに飽きてしまったため、「(I Can’t Get No) Satisfaction」とマッシュアップした楽曲「Satisfaction Skank」をライヴで披露し始めました。
2000年代、この曲はNapsterやKazaaのようなファイル共有サイトで瞬く間に広まり、多くのブートレグ盤が出回りました。じつはクック本人もブートレグ盤を購入していたという。
ストーンズはこれまでこの曲の商業リリースを拒否していました。クックは長年にわたり、サンプリングの使用許可を得るための試みを何度か行ったと話しています。
「ミック・ジャガーから電話があって、彼がそれを聴いて、ミックスが気に入ったと言ってくれたこともあった。でも彼のマネジメントは“いや、交渉の余地すらない”という感じだったんだ」
その後、ストーンズはクックに、1968年のシングル「Sympathy For The Devil」のリミックスを依頼しました。「Satisfaction Skank」はこのシングルのB面曲となる予定でしたが、最終的に、この話は流れてしまいました。
「20年間、断固として“ノー”と言われ続けてきた。たしか4回ほどお願いしたと思うけど、もうそれ以上は頼もうとは思わなかったんだ」
代わりに、今回のオファーはストーンズ側からでした。彼らはクックにマスター・テープを提供し、これにより、オリジナル・ミックスよりも高音質なヴァージョンを制作することができました。