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ニール・ショーン「ジャーニーとしては最後のツアーだが、メンバー全員がツアーをやめるわけではない、バンド自体は何らかの形で続いていくだろう」

2025/11/08 02:19掲載
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Journey, photo by Brian Ach
Journey, photo by Brian Ach
ジャーニー(Journey)が発表した「ファイナル・フロンティア・ツアー」についてニール・ショーン(Neal Schon)が説明。ジャーニーとしては最後のツアーのようですが、「メンバー全員がツアーをやめるわけではない」そうで、バンド自体は何らかの形で続いていくようです。今は具体的な形を決めておらず、何と名乗るのかもまだ決めていないという。

「ファイナル・フロンティア・ツアー」発表直前に行われた米ローリングストーン誌のインタビューの中で、ショーンはこう話しています。

「ジョナサン(ケイン)がこのツアーを最後にお別れをしたいと言っていた。

当時はマネージャーがいたんだけど、今はもういない…よくある話だ。結局は最初に戻ってくる。つまり、俺がここにいて、ある意味いろいろと取り仕切っている…バンドのレガシーも魂も俺の中に宿っている…俺は(結成)初日からここにいるし、どこへ行こうと、バンドの心と魂は俺と共に在り続ける。ジャーニーは続いていくんだ。

(インタビュアー:ジョナサンが引退したいからバンドは終わるのですか?)

さよならを言いたいと表明したのはジョナサンだ。それは他のメンバーが活動を止めるという意味ではない。

(インタビュアー:では今後もジャーニーと名乗るのですか?)

少し違うニュアンスになるかもしれない。俺はそれでも構わない。変化を受け入れる準備はできているよ。

(インタビュアー:ツアーはどのくらい続くのですか?)

2026年から2027年にかけて。合計で約120公演を予定している。

海外で演奏するのは大好きだから、できれば実現させたい。現時点でそれを推測するのは時期尚早だ。

今回は“ジャーニーとの特別な夜”として、途中に休憩を挟んだフルセットを2本やる。オープニングアクトはない。すべてジャーニーだ。だから、何十年もやっていない曲も掘り下げるし、みんなが大好きなアンセムもやる。

とりあえずは2026年を乗り切って、状況や雰囲気を見てから、ツアーが本格化した段階で2027年を検討したいと考えているよ。

(インタビュアー:はっきりさせておきたいのですが、ジャーニーという名前はこのツアーが終わったら引退するのでしょうか?)

今の時点ではあまり推測はしたくない。個人的には、そろそろ次の段階に進みたい気持ちなんだ。何しろ今やトリビュートバンドが溢れていて、僕らのライヴを丸ごと再現している。だからこそ、ここで変化を加えて、みんなが予想しないようなループをたくさん入れようと思っているんだ。トリビュートバンドが僕らのライヴを完全にコピーしている現状だからこそ、皆が飛びつくものを見かけるたびに、僕は正反対のことをやりたくなる。このツアーが終わった後、ノスタルジーに浸るだけのライヴはやりたくない。クリエイティブでありたい。ジャーニーの新たなヴァージョンのような、完全に新鮮なものを届けたいんだ。

(インタビュアー:ジャーニー・ビヨンドとは何ですか?あなたのSNSに何度も投稿されていますが)

まあ、ジャーニーの先にあるもの、という意味さ。ジャーニーにビヨンドを加えたもの。そう捉えているんだ。すごくクールになると思うよ。

(インタビュアー:それはジャーニー終了後に計画している新プロジェクト名ですか?)

どうなるかはわからない。実際にその時が来るまで何も決まっていない。商標を取ってある名前がいくつかあって、その時々の考えや気持ちに合わせて自由に形を変えられることもできる。

(インタビュアー:多くのバンドがフェアウェル・ツアーをやって、1~2年後にまたツアーをします。ほぼ毎回そうなる。これがジャーニーの最後のツアーだと、はっきり断言できますか?)

本当にそうだと思っている。音楽的に次に進む必要があるからね。創作意欲がありすぎて、同じ場所にずっと留まっているのは好きではない。僕らの曲はいつでも演奏できる。全ての曲を熟知しているし、どれでもいつでも弾ける。一緒に作り上げた素晴らしい創造的な作品を持っているのは幸せなことだけど、同時に新しい音楽で前へ進む必要もあるんだ。

(インタビュアー:まだ少し混乱しているので、ここでジャーニーの件をまとめたいのですが。あなたの考えでは、これはジョナサンとの最後のジャーニーのツアーであり、バンド自体は何らかの形で続いていく、という感じでしょうか?)

僕にとっても、他のみんなにとっても、ジャーニーとしては最後のツアーだと思っている。僕たちは続けるし、僕自身も続ける。ただ今は具体的な形を決めていない。でも、新しいテイストは加わるだろうね。

(インタビュアー:ジョナサンとの関係は改善しているのですか?)

一緒に部屋に集まってみればわかる。もうその手のくだらないことは終わった。法廷劇だとか、そういうクソみたいなことは、本当に全て終わったんだ。そんなことに割く時間はもうない。何百万ドルも借りていたとか、バンドから何百万ドルも盗んでいたとか、あれこれ言われたが、結局、何も実を結ばなかった。結局は何もなかった。証拠も何もない。だから蒸し返して考え続けるより、前に進むことにした。法的費用にお金をかけすぎたし、もう全てを水に流して進むだけだ。今となってはただの馬鹿げた話だ。

(インタビュアー:スティーヴ・ペリーがどこかの公演で一曲だけでも復帰する日はありえるのでしょうか? それともファンに“無理だ、一曲すら無理だ。諦めてくれ”と伝えるべきでしょうか?)

いや、そうは言いたくない。扉は常に開いているよ。彼を歓迎するし、みんなもきっと同じ気持ちだと思う。もし彼がふらっと出てきて挨拶するだけでもいいなら、このツアーはまさにそれをやるのにふさわしい場だろうね。歌いたいなら何でも歌ってくれて構わないし、ただツアーを見に来たいだけでも、もちろん大歓迎だよ。

(インタビュアー:いつかまた2人が友達に戻れるかもしれないって希望を持っているんですね?)

ああ、もちろん。僕が望んでいたのは、以前と同じように彼の友達になることだけだ。もちろん、僕らはソングライティングパートナーでもあったけど、やっぱりいちばん大事なのは友情だと思う」