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10ccから長年のドラマー、ポール・バージェス脱退

2025/10/23 09:18掲載
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Paul Burgess
Paul Burgess
10ccから長年のドラマー、ポール・バージェス(Paul Burgess)が脱退。バンドが発表しています。

バージェスは1973年の10ccのイギリスツアーに参加。最初はツアーでのサポート・ドラマーだったが、1976年にケヴィン・ゴドレイとロル・クレームが脱退後に10ccに正式に加入しました。1983年の解散まで10ccのほとんどのツアーに参加し、スタジオ・アルバムには1977年『Deceptive Bends』から1981年の『Ten Out of 10』まで参加。その後、再結成した10ccに2000年に復帰し、2025年まで在籍していました。

以下、バンドの声明より。

「10ccの長年のドラマー、ポール・バージェスが、50年以上にわたり世界中でツアーを共にしたバンドを脱退しました。

10ccでの最後の公演は、3週間の全米ツアーの最終地、バージニア州アレクサンドリアで行われました。その直前には、バンドはニュージーランドとオーストラリアで4週間のツアーを終えたばかりでした。英国での最後の公演は、7月上旬にチェシャーで開催されたブリット・フェスティバルでした。

10ccのリーダーで創設者のひとり、グレアム・グールドマンはこう述べています。

“ポールと私が10ccで一緒に活動を始めたとき、30年どころか、52年も経ってなお続けているなんて、夢にも思わなかった。ポールは私が最も長く一緒に音楽活動を共にした仲間で、振り向いたときにドラムに別の誰かが座っているのを見るのは不思議な気分だろう。しかし、14時間も飛行機に乗り、その後数週間にわたって毎日ホテルを変えるという生活から身を引きたいという彼の気持ちは、十分に理解できる”

ポールはこう述べています。

“10ccで長年楽しんできましたが、残念ながら私にとっては、ツアーの過酷さが年齢に見合わないものになってきました。空港での待ち時間やツアーバスでの長時間の移動を過去のものとする時が来ました。

引退するつもりはまったくありませんし、これからも演奏は続けますが、もっと無理のないペースで、これまでの仲間たちや、志を同じくするバンド、The Guilty Menと共に活動していきます”

10ccにおけるポールの後任は、ドラマー/パーカッショニスト/マルチインストゥルメンタリストのベン・ストーンが務めます。彼の経歴には、マイク+ザ・メカニックス、ボニー・タイラー、トム・ジョーンズ、セミーノ・ロッシ、ヘレーネ・フィッシャーとの共演が含まれています。ベンは以前にも10ccでポールの代役を務めたことがあり、11月にはオランダでのツアー(全10公演ソールドアウト)に参加し、続いて3月にはイギリスの主要都市を回るツアーに臨みます。

グレアムは次のように付け加えています。

“ポールの今後の活躍を心から願っている。彼がこれからも演奏を続けていくと知れて嬉しいよ”」