HOME > ニュース >

ドリーム・シアターのマイク・ポートノイ 自身のスタイルをニール・パートと比較 最後の対面も回想

2025/10/22 19:13掲載
メールで知らせる   このエントリーをはてなブックマークに追加  
Mike Portnoy and Neil Peart
Mike Portnoy and Neil Peart
ドリーム・シアター(Dream Theater)マイク・ポートノイ(Mike Portnoy)にとってラッシュ(Rush)ニール・パート(Neil Peart)はヒーローだったが、2人はタイプの異なるドラマーで「俺には、もう少しラーズ・ウルリッヒ(Lars Ulrich)っぽいルーズさがある。俺はラーズとニールの間のどこかに位置しているんだ」と自身のプレイについてUltimate Guitarの新しいインタビューの中で語っています。またニール・パートとの一番の思い出だという、彼との最後の対面についても振り返っています。

「(ニールとの思い出は)本当にたくさんある。彼が亡くなる前、15年ほど友人になれたのは本当に光栄だった。一番の思い出を挙げるなら、最後に彼に会った時かもしれない。それが本当に最後だったからね。

息子のマックスに、ラッシュが引退する前にどうしても見せたかった。そしたらニールがフェアウェル・ツアーに招待してくれた。午後はニールのドラムセットのところで一緒に過ごして、ニールはマックスに座らせてくれて、スティックやドラムヘッドなど、いろいろなものをプレゼントしてくれた。その夜は僕らのために楽屋も開放してくれて、息子とその体験を共有できたことは、まるで人生の節目のような特別な時間だった。

俺はラッシュで育ち、ニールは俺のヒーローだった。だから彼らの引退前、そしてニールが亡くなる前に、マックスに彼らのライヴを見せることができ、しかもニールが俺らを温かく迎え入れて、本当に寛大で親切にしてくれたこと。それがたぶん俺の一番の思い出だ。あれが彼に会う最後の機会になるとは思ってもみなかった。だからこそ、その記憶を大切にしているよ。

(インタビュアー:技術的に、ニールの演奏からどんなことを学びましたか?)

ニールで育ち、彼は俺の最大のヒーローの一人だったし、ドリーム・シアターの音楽はラッシュの音楽と非常に密接に結びついている。彼らは俺らにとてつもなく大きな影響を与えたけど、率直に言うと、俺と彼は演奏スタイルがまったく違うプレーヤーだと思っている。

ニールから学んだのは、まずはあの巨大なドラムセットだね。昔は彼のドラムセットの写真を見つめて、ドラムセットにあんなにたくさんのものが載っているところを想像したよ。あと、彼がドラムパートを組み立てるやり方がとても音楽的で、セクションからセクションへ、さらに次のセクションへと、音楽的なレベルで展開していくところとか、俺には本当に刺激になった。

でもさっきも言ったけど、俺たちはすごく異なるタイプのプレイヤーだと思う。俺はもっとメタルに根ざしている。俺はドリーム・シアターにはラーズ・ウルリッヒやヴィニー・ポール的な要素を取り入れているが、ニールはもう少し伝統的なプログレッシブ・ロック寄りだったと思う。

それにニールは、毎晩ドラムパートを一貫して同じように演奏するという点で非常に、非常に綿密だった。彼はそこが本当に上手かった。完璧にこなせた。俺はそれがひどく苦手で、その瞬間に身を委ねて即興演奏したいんだ。

だから俺のプレイには、もう少しラーズ・ウルリッヒっぽいルーズさがある。つまり、良くも悪くも、俺はラーズとニールの間のどこかに位置しているんだよ」