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エクストリームのヌーノ・ベッテンコート、キッスのエース・フレーリーがギタリストとしての自分に与えた影響語る

2025/10/21 17:35掲載
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Ace Frehley
Ace Frehley
エクストリーム(Extreme)ヌーノ・ベッテンコートはS(Nuno Bettencourt)iriusXMのラジオ番組『Trunk Nation With Eddie Trunk』の新しいインタビューの中で、亡くなったキッス(KISS)のオリジナル・ギタリスト、エース・フレーリー(Ace Frehley)について語っています。エースがギタリストとしての自分に与えた影響を尋ねられたヌーノはこう答えています。

「エースのスタイルは…僕は“シンプレクシティ(simplexity/※シンプルさと複雑さの融合を表現する言葉)”って呼んでるんだけど、シンプルでも複雑でもない、まさにシンプレクシティなんだ。みんなが耳にするような完璧なソロを弾く(シンプルさと複雑さの中間の)場所にいる。

ザ・カーズのエリオット・イーストンを聴けばわかるよ。曲の中で自然に生まれるソロで、センスがあって、記憶に残るフレーズ。複雑なことをやるよりずっと難しいんだ。変に聞こえるかもしれないけど。みんなはテクニカルで速いプレイこそ難しいと思ってるけど、そうじゃない。むしろ、曲を際立たせるために意図的に抑えたプレイするのは、はるかに大きな勇気とスタイルが求められる。キッスのエースがまさにそれを体現していた。記憶に残るリフ、記憶に残るソロ。

でもね、子どもの頃により大きな影響を受けたのは…彼以前はミュージシャンを聴いて、ただギターを弾きたい、ギタリストになりたいと思ってた。でもエースを見て、キッスを見て、パフォーマンスの仕方、ライヴの演出の仕方、ギター・ヒーローになるにはどうすればいいか――ただのギタリストじゃなく、ギターヒーローがどんなものかを学び始めたんだ。彼はそういう意味で世の中を変えた。キッス自体もそうだった。

想像してみてよ、7歳、8歳、6歳の子供が、何時間も『Destroyer』や『Love Gun』のアルバムカヴァーをじっと見つめる姿をさ。彼らは僕らに文化そのものを与えてくれた。(小説や映画などに登場するような)キャラクターだった。彼らの活動は音楽的な面だけじゃなく、文化的にも、僕らの子ども時代をほとんど形作るものだった。その影響の大きさに気づくのは、亡くなって振り返る時だ。“わあ”ってなるんだよ。あのアルバムを聴き直して、あの曲たちを再発見して、それが自分の人生に与えた影響を改めて感じるんだ。キッスに夢中になっていた友人たちとの間には、他のバンドとはまったく違う絆があった…それはもう、宗教みたいなものだったんだ」