レッド・ツェッペリン(Led Zeppelin)の
ロバート・プラント(Robert Plant)は英The Sun紙の新しいインタビューの中で、同じウェスト・ミッドランズ出身の
オジー・オズボーン(Ozzy Osbourne)について逸話を交えて語っています。またプラントは「もはや大物扱い」されることに興味がないこと、レッド・ツェッペリンのフロントマンであることの苦悩、
ポール・ウェラー(Paul Weller)とのコラボレーションについても語っています。
プラントはオジーについて「彼は本当にロックの世界を変えた」と語っています。プラントによると、二人が出会うことはほとんどなかったそうで、面白い逸話を一つ話しています。
「最後に彼に会ったのは、おそらく1970年か71年頃だろう。
俺は、9ポンドで藪の中から救い出した、フォードの(型貨物自動車の一種)ドロップサイドのピックアップトラックを持っていた。車を全部バラバラに分解して、木製の作業台の下でいじくり回していたんだ。
ふと外を見ると、革のフリンジが付いたカウボーイブーツが見えた。急いで外に出ると、そこにはオジーが立っていた。
(オジーはこう言った)“(バーミンガム訛りで)そこで何してるんだ? 誰か他の奴にやらせた方がずっとマシだぞ!”
彼のことは大好きだったよ。あらゆるものから重苦しさを消し去り、俺たち皆のためにクレイジーな世界を創り出す彼のやり方が最高だと思った」
またプラントは同じインタビューの中で、「もはや大物扱い」されることに興味がないと話しています。
「もう大物になりたいという野心はない。これまで数えきれないほどの大物扱いされてきたからね…。数えきれないほど多くの状況から身を引いてきた。人生のこの時期、本当にやる価値のあることじゃないと意味がない。ただしがみついているだけなんて嫌だ。
彼らは素晴らしい人々だ。(プラント率いる最近のバンド)セイヴィング・グレイスは美しく、ストレスもなく、無理強いもない。活動を始めた際も、大々的な発表は一切なかったしね」
またプラントは、レッド・ツェッペリンのフロントマンであることが「非常に不安定で繊細な立場であり、圧倒されるものだった」と認めています。
「エゴも影響したけど、それはほんの一瞬のことだった。主に、あの立場にいることへの恐怖だった。もし俺たち4人の誰かが参加していなかったら、俺たちはどうなっていただろうか? 当時は隠れる場所もなかったし、後ろ盾となるサポート体制もなかった」
続けて、バンド解散後、初めてソロ活動を始めたときの難しさを振り返りました。「他の3人がいない自分を想像するなんて、頭がおかしくなりそうだった」。ソロ・アルバムに参加するミュージシャンが誰であっても、「“彼はジミー・ペイジじゃないよね?”という批判が来るだろう」と分かっていたとも話しています。
プラントは最近、ポール・ウェラーのアルバム『Find El Dorado』に収録されている「Clive's Song」に参加し、予想外のコラボレーションを楽しみました。
「同世代のアーティストを見渡して、他に誰が似たようなことをしているかを見てみると、素晴らしい響きとスタイル、そして卓越した技術を持っている人は誰か? それはウェラーだ。彼の曲に参加することになるとは思ってもみなかったが、彼のことはとても好きだよ。いい奴で、文句なんて一切言わないんだ」