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ドリーム・シアターのマイク・ポートノイ、23分の大曲「A Change of Seasons」の歴史について語る

2025/09/16 18:26掲載
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Dream Theater, photo by Mark Maryanovich
Dream Theater, photo by Mark Maryanovich
ドリーム・シアター(Dream Theater)の最新ツアーでは、1995年にEPでリリースされた23分の大曲「A Change of Seasons」がセットリストに復活しています。この曲はもともと、1989年に書かれ、1992年アルバム『Images and Words』に収録される予定でした。マイク・ポートノイ(Mike Portnoy)はUltimate Classic Rockの新しいインタビューの中で、この曲の歴史について語っています。

「“A Change of Seasons”はもともと1989年に書かれたもので、(1989年のデビューアルバム)『When Dream and Day Unite』の後に最初に書いた曲の一つだったんだ。『Images and Words』に収録するつもりで最初に書いた曲の一つだから長い歴史があるんだよ。36年だ」

リリースされたのは1994年アルバム『Awake』の後でしたが、リリースが遅れたのはバンドが自分たちの作品に不満を持っていたからではありません。ポートノイによると、Atco Recordsがこの壮大な組曲を却下したためだという。

「土壇場になって、レーベル側がアルバムから外すよう指示したんだ。彼らは75分もあるアルバムを望まなかった。新進バンドの2作目としては多すぎると判断したんだ。当時、俺たちはまだ何の成功も収めていなかった…。Atco/Atlanticのようなメジャーレーベルにとっては、少し受け入れられない内容だったんだろうね。その結果、『Images and Words』の後に棚上げされ、俺たちはがっかりしたよ。

あれは俺が初めて歌詞を書いた曲だった。『Images and Words』に収録されなかったことで、なんだか置き去りにされた気分だった。“A Change of Seasons”が入ると思っていたから、『Images』では他の曲の歌詞を書かなかった。だからアルバムから俺の声が大きく切り取られたように感じたよ。“A Change of Seasons”の歌詞や物語、コンセプトは俺にとって非常に個人的なものだったからね。とても重いテーマなんだ」

ドリーム・シアターは「A Change of Seasons」をリリースするために戦い続け、最終的に1995年にEPとして発売する許可を得ました。

「でもその時点で、曲は何度も形を変えていた。ケヴィン・ムーアが参加したオリジナル・ヴァージョンがあって、それからEPヴァージョンのために、7弦ギターを導入し、キーボードにデレク・シェリニアンを迎えて再構築したんだ。つまり、今世界が知っているヴァージョンに向けて再解釈したんだよ」

ポートノイのドリーム・シアター復帰に伴い、「A Change of Seasons」がセットリストに復活しています。これについてポートノイはこう話しています。

「こんなに長い時を経て再び演奏すると、本当にたくさんの思い出がよみがえる。聴いてみて、“わあ、20代前半の俺だ”と思った。今は50代後半だけど、まるで数世代前のことのように感じるよ。それでもやはりドリーム・シアターらしい。(最新アルバム)『Parasomnia』と同じセットリストにあるのは自然なことだと思う。両作の間には35年もの年月があるが、それでも同じバンドの作品だと感じられるよ」