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デヴィッド・ボウイが創造したキャラクターで「Space Oddity」等に登場するトム少佐 初登場から56年 名字が判明

2025/09/11 11:00掲載(Last Update:2025/09/11 11:02)
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David Bowie / Space Oddity
David Bowie / Space Oddity
デヴィッド・ボウイ(David Bowie)が創造したキャラクターで、「Space Oddity」「Ashes to Ashes」「Blackstar」などの曲に登場するトム少佐(Major Tom)。1969年の初登場から、この架空の宇宙飛行士の名字はこれまで不明でしたが、ボウイのアーカイブから集められた9万点もの品々を常設展示する『デヴィッド・ボウイ・センター』に展示される直筆のメモで、その謎が解けたようです。

英The Mirror紙によると、『デヴィッド・ボウイ・センター』の中には、『Young Americans』という映画の手書きの企画書があります。

A4用紙2枚には「英国のジェットエース……トム・ブラフ少佐(Major Tom Brough)」の物語が描かれており、彼が月面着陸を偽装する策略に関わっていることが書かれています。ボウイは1969年の「Space Oddity」の有名な歌詞に言及しているようで「地上管制は緊張と警戒を強める中、トムはしごを降りる」とも書かれています。この企画された映画は、同名の1975年のアルバムとは無関係で、制作されることはありませんでした。

「Space Oddity」では地上管制の制御を失ったトム少佐が宇宙を漂流するところで終わっており、この世の束縛を逃れて星々の彼方へ旅立つ様子が描かれています。

トム少佐は1980年の「Ashes to Ashes」に再登場し、彼は薬物依存に陥り宇宙を漂流しています。この歌詞の一部は1970年代の自身の薬物依存体験に基づいて書いたと言われています。

2015年の楽曲「Blackstar」のミュージックビデオには、死亡した宇宙飛行士が描かれています。この宇宙飛行士はトム少佐の最期を表現しているのではないかと推測されています。


The movie synopsis featuring Major Tom(Image: (c) Victoria and Albert Museum, London)