ポールは、エリザベス・アルカーの近刊著書『Everything We Do is Music: How 20th-Century Classical Music Shaped Pop』(海外8月28日発売)のためにインタビューを受けました。この本はポップスとクラシック音楽の繋がりを探求しているもので、エリザベスは英ガーディアン紙に寄稿し、この本の中から、ポールのエピソードについて語っています。
■「I Am the Walrus」
ポールによると、ビートルズはジョン・ケージ(John Cage)の1956年の作品「Radio Music」からヒントを得て「I Am the Walrus」を作ったという。この曲についてこう振り返っています。
「ケージには、ラジオの周波数帯の一端から始まり、つまみを回して終わりまで進み、ランダムにすべてのチャンネルをスクロールさせていく作品があった。僕はそのアイデアを“I Am the Walrus”に持ち込んだ。“ランダムじゃないとダメだ”と言った。結果的にシェイクスピアの『リア王』の朗読にたどり着いたんだけど、あの瞬間にあの朗読が入ったのは素晴らしかったね。あれはケージから来たものだったんだよ」